アラサー、憧れ ページ7
「美和子はどうなの?高木刑事と付き合ってるの?」
「え?え、え!?なんでわかるの!?」
「そりゃ見ればわかるわよ。」
「そーいえばあんたやけに洞察力すごかったわよね。」
「まぁ、それくらいわかるわよ。雰囲気でさ。」
「それにしてもすごいわね。警視庁捜査一回の刑事なんて。しかも彼氏持ちでさ。私が憧れてなりたかったもの全部持ってる。」
シーンとなる空気。
「ほ、、、他に何かなりたかったものなかったの?」
空気を察してコナンくんが声をかけてくれた。
「うーん、お母さんかなぁ。」
「お嫁さんじゃなくて?」
「なんか田舎の男の人って亭主関白な人が多くてすごく圧がすごくて完璧にやらないと怒られちゃうし完璧にやっても女は男を立てるものだ。男よりできるなって。
男の人に魅力を感じないんだよねー。私だったら私みたいな子供に育てないし自由に育てたい。
結局、私にされてこなかったことを子供で叶えようってエゴなのかもね。」
「そんなことないですよ。反面教師ってやつです。僕はAさんみたいな人に育てられた子供は絶対幸せだと思うなぁ。」
「お世辞はやめてください。私みたいな可愛げのない人間子供だって育てられないし結婚だって、、、。
ごめんなさい。ごめん美和子。私ちょっと今日は帰ることにする。」
そう言って私は喫茶ポアロを出た。
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作者名:あーちゃん | 作成日時:2018年8月17日 3時