SMEのマンネちゃん

やりたかったこと ページ33

あのロケから数日後に告げられた悪い知らせ。

そうなるとは思ってたけど…


マネ「A…残念だが…






修学旅行には行けない。」


あー、やっぱりなぁ…


「そっか！やっぱ、そうだよね〜。大騒ぎになっちゃったらみんなに迷惑だしね？もー！おっぱ、気にしないでよ！！」

笑って言う。


デビューの準備で忙しかったから、高2はあんまり行けてないけど、高1の時は学校に普通に行ってたから、友達も人並みにいるし、学生生活最後の修学旅行だし、行きたかった。

それに、今までの修学旅行は練習で行けなかった。

だから、最後の修学旅行は…

でも、おっぱに悟られちゃダメだ。


マネ「そっか…。まあ…そういうことだから。」


パタンっと閉まったドアを見つめると前がにじんでくる。

よし、寝よう。

ベットに潜り込む。

目を瞑ると出てくる修学旅行の景色。

涙が出てくる。

泣いたら明日、目が腫れるじゃん。

しっかりしろ、A。

そう自分に言い聞かせるけど、涙が止まることは無かった。


「やっぱり…行きたかったな…」

ふと、そう呟くともっと涙は溢れてくる。


今日は久しぶりにたくさん眠れるのに…

結局眠りにつけたのは朝方の4時。

11時からベットに入ったのに…

何してんだ、私。

6時にのそのそと重い体を起こして、起こしに来てくれたマネおっぱの車に乗り込む。


出て行く際に見た鏡の私の目はやっぱり腫れていて、いつも以上にぶさいくだった。


はあ…メイクさんに怒られるなぁ…


そんな憂鬱な気分も乗せて車は走り出した。

邪念→←仲裁

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す