あなたと居たい。2

がんばれ。 ページ16

「よーーーい」







パンッ！！









スタートの合図が出た。






青色の子は現在2位。




ン「いいぞーいいぞー！！」









鳴り止まない歓声の中、ついに私達の出番が来た。

現在の順位は6クラス中5位…。



まずはぺけたん。




ぺけたんにバトンが渡ると歓声がより一層多くなった。


やっぱり人気あるなぁ…笑




ぺけたんはどんどん抜かしていって3位まで上がった。



ぺけたんの次はマサイ。


2位との差は結構あり、3位をキープしたままモトキにバトンが渡った。

2位との差は全然縮まらない。

でも4位とはぐんぐん離れていく。





次はザカオ。




ザカオも速かった。

2位との差が少し短くなる。







そして愛華で番がきた。






「愛華ー！！！！」






バトンを受け取った愛華はすごいスピードで走り出した。




2位との差はどんどん縮まってあと2mぐらいまできた。

次に問題児、だほくんに順番が回ってきた。




愛華は私にも聞こえるほどの大っきい声でだほくんに言った。



愛「これだけリード貰っといて4位に落ちるのはないから！！！！」





グラウンドが笑いに包まれる。







だほくんはそれを聞いて何度も頷いていた。







「だほくん！頑張れー！！」






2位との距離は離れてしまった。

か、なんとか3位をキープした。




次はいよいよ私。





ふぅー…。




おちついて。深呼吸。



昨日愛華に話したことを思い出した。


去年は体育祭休んだけど、今年は愛華達がいたら絶対に出たいって思ったんだ。


そう言うと愛華は目を潤ませながら頑張ろうって言ってくれた。





何年ぶりかな。全力で走るなんて。


そういえばシルクに告白しに行った時も走ったなー…。





ン「A！！！！！！」



だほくんの声ではっとした。






ン「A！いけ！！！！！」





私の手にバトンが渡った。

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