我慢をする意味９ ページ10
西谷Side
相澤のお見舞いに来た。
顔色はいいとは言えなかったけど、相澤は平気そうにふるまうから何も言えなかった。
相澤に部屋まで連れて行かれた。
貴方「汚いけど、入ってゆっくりしてて。」
澤村「お、おう。」
相澤は部屋を出て行く。
田中「こ、ここって…。」
清水「Aちゃんの部屋ね。」
相澤の部屋はシンプルで、あまり女の子らしい要素はなかった。
東峰「西谷は、相澤の部屋入ったことあったのか？」
西谷「え？いや、ないっす。」
東峰「え！？なんか凄い冷静だったから来た事あるのかと思ってたよ。」
西谷「そうっすか？」
部屋を見て思ったのは、相澤らしい部屋だってことだ。
クールで物静か。近づきにくい雰囲気。
中学の時は、もっとかかわりやすくて、明るいやつだったのにな。
しばらく待っていると、相澤がお茶を持ってきた。
縁下「あ、相澤、わざわざそんないいのに！」
貴方「お見舞いとは言え一応、お客さんだから。お茶を入れないわけにはいかない。」
縁下「わざわざありがとうな。」
ここで怒りそうな縁下も、澤村さんも、怒らなかった。やっぱり皆、いつもよりぎこちない。笑顔がすくねぇ。
俺も、人の事を言える立場じゃねぇけど。
日向「あの、先輩。本当に大丈夫なんですか？」
貴方「うん。熱も下がったし、気にしないで。」
相澤は日向の目も見ずにそう言った。
これは、早めに切りだそう。
心臓がバクバク言っているのがよく聞こえる。
ゆっくり息を吸って吐き出す。両手を握りしめて、口を開いた。
西谷「なぁ、相澤。」
貴方「ん？」
西谷「中学の時の事、みんなに話してやってくれないか？」
沈黙が空間を襲った。
本当は2，3秒くらいだろうけど、俺には10秒くらいに思えた。
貴方「…それが目的で皆でうちに来たんだね。」
相澤の声は少し、震えていた。
それに罪悪感を覚えながらも、もう一声と声をかける。
貴方「私の事話したって、どうにかなる訳もないし…。やだよ。」
西谷「皆、お前の事心配してるんだ。お前、いっつも元気ねぇし。お願いだってしない。」
貴方「西谷は、知ってるでしょ。私は、お願いしちゃいけないの。」
お願いしちゃいけない。
そんな訳ないのに、相澤にとっては此処まで引きずるほど苦しい出来事だったんだ。
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はるちゃ(プロフ) - 桜朱さん» 今からでも考えて行動したら仲良くしている友人とも同じようなことが起きずに残りの高校生活も楽しめると思いました！ (2019年1月2日 23時) (
レス) id: 90ad3ef0d9 (このIDを非表示/違反報告)
桜朱(プロフ) - はるちゃさん» そんな偶然があるんですね…。友達の在り方って考えだしたらきりがないと思うし、難しいと思います。でも、一番は相手を思って行動することだと思います！ (2019年1月2日 17時) (レス) id: aff2664059 (このIDを非表示/違反報告)
はるちゃ(プロフ) - ミンティアパニーニ味さん» え、本当ですか？！有難うございます！(？)実際に去年の10月に起こってしまったことでした。もっと早くであってればよかったのと思いましたよ (2019年1月2日 13時) (レス) id: 90ad3ef0d9 (このIDを非表示/違反報告)
ミンティアパニーニ味 - はるちゃさん» 泣いた(突然)それ良いわ…アンタここで作者デビューできるわ… (2019年1月1日 22時) (レス) id: 7163f6fc3f (このIDを非表示/違反報告)
はるちゃ(プロフ) - 続きになりますが、この小説を読んで本当の友人とは何か、友人の在り方？を気づかされた気がします！とてもよかったです。これから社会人になる身ですがもっと考えて行動しようと思わされました！ (2019年1月1日 20時) (レス) id: 90ad3ef0d9 (このIDを非表示/違反報告)
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