貴女がこの世を恨むまで【七】 5 ページ5
法月said
猿門さんは僕に気兼ねなく声をかけてくれたけど、僕はまたすぐに木の陰に隠れてしまった
さっ
猿門「あ、隠れた。」
法子「法月ー！隠れてはダメですよ。
ちゃんとご挨拶しないと。
猿門さんならきっといいお友達になれますよ。」
姉さんはそう言ってくれるけど、僕は恥ずかしくてどうしても出ることができなかった
法子「ごめんなさい。あの子人前に出るといつもああで。」
猿門「なぁ法子ねぇの弟ってことはアイツも強いの？俺手合わせしたい。」
『仲良くしようぜ』
『友達』
初めて言われた
─────────────────────
法子said
──数日後──
あれから何日か経って、私は病室で書いた猿鬼さんへの手紙を法月に届けるように頼んだ
法子「じゃあこれを猿鬼さんに。でも本当に
一人で大丈夫？ちゃんとお話できる？」
法月「大丈夫だって。もう何回も渡してるし、
ちゃんと猿鬼さんにも「姉さんからの恋文」ですよって言ってるよ。」
法子「こ…恋文じゃ…そ…それは最近の出来事を 書いてるだけで…」
突然の法月の告白に私は戸惑ってしまった
法月「ふふ。冗談だよ。」
法子「…もう。」
揶揄うように笑ってそう言った法月を見て、私は少しの照れと安堵のため息をついた
法子「そういう法月はちゃんと猿門さんとお話できてるんですか？影からこっそり覗いてるだけでは刑務官にはなれませんよ？」
法月「うっ…わ、わかってるよ！
今日はちゃんとあいさつするよ！
それにちゃんと勉強だってしてるんだから！
い…行って来る。今日もちゃんと検査受けてよね。」
バタン
法子「はいはい。」
図星を突かれた法月は勢いに任せてそのまま病室を出ていった
みんなそれぞれの道を歩んでる
誰かを守るために
一歩を踏み出すために
守る存在になれるように
少しでも多くの人を
救える存在になりたい
·
·
私は忘れていた
法子「こんにちは。」
検査を受けるために私は待合室を通って挨拶をすると、そこに一人の男性が声を上げた
法子父「何故お前がここにいる。」
自分の存在がなんだったのか
法子父「何故出てきたんだ。
何故『外』にいるんだ。
お前は…私達を守る使命があったはずだ。
それを忘れたのか。
玄奘！」
『玄奘』
その言葉が私の心の底に眠っていた記憶を呼び覚ました
法子「お…父様…」
私はただ長い夢をみていただけだった
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文月(プロフ) - そちらも大変だったんですね。こちらは初めての合作をする機会があっただけで楽しかったですよ。寂しいですけど、元気でいてください。ありがとうございました。 (2021年4月17日 17時) (
レス) id: d9fb1865d4 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 成りすましのミリア、雪華も悪質なコメントである質問も合作を放置と誘いをしてしまったんです。誠に申し訳ありませんでした。作るの引退をしますのでお詫びします。 (2021年4月17日 15時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：文月 | 作成日時：2020年10月11日 15時
