貴女がこの世を恨むまで【終】 6 ページ12
法子said
どれだけの年月がたったかわからない
それでも時間をかけて漸く封印を解くことができ、爆風とともに外の空気が肌に感じた。
·
何年かぶりの外の空気…────
法月「ね…ねぇ…さん…」
不意に聞こえた男性の声────
声の主の正体は“分かっていた”
大岩の中から“感じていた”
“聞こえていた”
大きくなったわね…法月…
男「嘘…だろ…ありえねぇ…
じゅ…十年だぞ。十年も岩の中にいたんだ。
生きてるわけねぇ。」
法月から少し離れたところで3つの気がある。酷く怯えていて、私が顔を少し上げると声の主である男性と目が合うと、男性はさらに身体を震わせた。
男「ば…化物がぁ！撃て！撃ち殺せ！」
男性達は一斉に銃を私と法月に向けて撃ってきた。私は術を使って彼らの銃弾を防いだ。
キイィン
·
もういい
·
そして私は大量の札に気を纏わせ、彼らを包囲するように張り込ませた。
男「な…なんだこれは！」
·
もう必要ない
·
もう
見なくていい
男「ぐあああああぁあああああ」
こんな世など
·
·
彼らへの術をかけながら、私はこの世への決別の為───そっと目を閉じた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
No.said
法子の術によって男たちは全員倒れてしまい、確認のため男たちの様子を法月は調べた。
法月(気を抜かれているが
死んでいるわけじゃない。
まさか、ここの草木が枯れているのも
生物がいないのは…
姉さんはその『気』を吸い続けて
今まで生きていたのか？)
法月の予想通り、法子は先程抜き取った男たちの『気』を吸収していた。すると傷だらけだった法子の手足の傷がみるみるうちに消えていった。
そして、法子は数歩先に歩くと漸くその口を開いた。
法子「法月。私…思い出したの。
あの日のこと。
アナタが私を守ると言ってくれたこと。
アナタが必死に
私を助けようとしてくれたこと。
そして私達を
殺そうとした者達がいたことも。
その目的も。
でも、もう大丈夫。
·
今度は、私が守るから。」
そう言って振り返った法子の目は固く閉ざされていた。
これがこの世を信じようとした彼女が、
この世を恨むまでの物語────
·
続く (更新停止中)
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文月(プロフ) - そちらも大変だったんですね。こちらは初めての合作をする機会があっただけで楽しかったですよ。寂しいですけど、元気でいてください。ありがとうございました。 (2021年4月17日 17時) (
レス) id: d9fb1865d4 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 成りすましのミリア、雪華も悪質なコメントである質問も合作を放置と誘いをしてしまったんです。誠に申し訳ありませんでした。作るの引退をしますのでお詫びします。 (2021年4月17日 15時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：文月 | 作成日時：2020年10月11日 15時
