貴女がこの世を恨むまで【終】 5 ページ11
法月said
？「おいお前、そこで何やってる。
部外者は即刻出てってもらおうか。」
不意に後ろから誰かに声をかけられ、僕は振り返ってみると黒スーツを着た男性3人がいた。
法月「アナタ達は？」
男「俺達はこの山の
管理を任されてるもんだよ。
今からその邪魔な大岩を撤去するんでね。
部外者がいられると困るんだよ。」
法月「撤去…！？」
僕は男性の言葉に耳を疑った。男性の言ってる意味がわからず、一瞬思考が停止した。
男「お前も聞いているはずだ。
この山は呪われてるってよ。
そんなくだらねぇ噂のせいでこの山には
値がつかなくなっちまってよ。
買い手が見つからねぇんだ。
それ以前に誰もこの山に入りたがらねぇ。
その理由がこの大岩に封印された
化物だって言いやがる。
せっかく所有者のじじいも死んで
好き勝手できると思ったのによ。」
その時僕は父から聞いたことを思い出した。姉さんのことを知っていて、その秘密を隠すために山の管理を任せた人達の存在がいることを…。間違いなく今、目の前にいるこの人たちだとすぐに理解した。
法月「アナタ達は父さんが死んだ後も
ここを管理するように言われてるはずです。
そんな勝手なこと許されるはずない。」
男「父さん？ああ…
お前はあのじじいの息子か。
酷い親父だよなぁ。
自分の娘をこんな岩の中に放り込んでよ。
奴は自分の娘を『化物』だと罵ったあげく
岩に閉じ込めて殺したんだ。
俺達はその現場にいた。
だからここを任されたんだ。
この岩の『中身』を知ってる人間だからなぁ。
あの中にいるのはただの女の死体。
今でも『化物』と呼ばれ続ける
哀れな女の屍だ。」
男性のあまりに酷い姉さんの侮辱に僕は怒りで身体を震わせた。
────そして、大岩の封印が今にも解かれそうになっていることに僕も男性3人も気づいていなかった。
男「さぁ！とっととそこをどきな！」
法月「アナタ達はそうやって姉さんを…！
姉さんは…
·
姉さんは化物なんかじゃ…」
────ドガァン
次の瞬間────僕の声を打ち消すように後ろから爆発音と爆風がした。
男「な…なんだ！」
ここにいる誰もがこの状況に理解出来なかった。爆発がしたのは姉さんを封印した大岩だけだった。
そして爆発した大岩の中から1つの人影が出てきた。
誰もが、僕自身も目を疑った。
何故なら────
·
·
その人影とは、もう死んでいるはずの姉さんだったからだ。
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文月(プロフ) - そちらも大変だったんですね。こちらは初めての合作をする機会があっただけで楽しかったですよ。寂しいですけど、元気でいてください。ありがとうございました。 (2021年4月17日 17時) (
レス) id: d9fb1865d4 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 成りすましのミリア、雪華も悪質なコメントである質問も合作を放置と誘いをしてしまったんです。誠に申し訳ありませんでした。作るの引退をしますのでお詫びします。 (2021年4月17日 15時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：文月 | 作成日時：2020年10月11日 15時
