貴女がこの世を恨むまで【七】 2 ページ2
No.said
一索「実験…？」
傷の男の言葉に疑問に思う一索に対して、傷の男は落ち着いた様子で答えた
傷の男「彼女はこの世を信じていると言った。
その信念はとても素晴らしいものだ。
でもだからこそ、その行く末が見たい。
·
·
せっかくご両親からいただいたんだ。
大事に使ってあげないとね。」
傷の男が見ているモニターには、何人かの人から貰い物を受け取っている法子と法月の姿が映っていた。
そこに映し出された法子は、とても幸せそうな顔で笑っていた。人と触れ合い、人と同じような生活を過ごすということへ喜びを法子は感じていた
·
·
召使1「法月様の後を追ってみたら。」
召使2「間違いない、あれは…
どうしてこんな所に…」
召使1「至急旦那様に伝えなければ…」
そんな穏やかな日々が、少しずつ崩れ始めていることなど知らずに──
─────────────────────
法子said
In 四千刑務所
夕方に私は猿鬼さんが務めている刑務所へと足を踏み入れました。事前に連絡していたので、少し待っていると猿鬼さんが扉を開けてくれました
法子「こんにちは。」
私が療養している間に猿鬼さんは刑務官になっていて、仕事で忙しい合間もこうして私と会う時間を取らせてくれることにとても嬉しかったです
猿鬼(やはり今までと何かが違う。)
刑務所の中に入って外にある椅子に私は猿鬼さんの隣に座った。そして今までのことなどの話をした
法子「遅れてしまってすいません。」
猿鬼「かまわん。それよりまだ思い出せないのか。」
ここへ訪れて以来、猿鬼さんは同じような事を何度も尋ねる。法月にも…
法子「法月にも似たようなことをいつも聞かれます。私は何かを忘れてる…というのはわかるのですが…まだそれがわからなくて。」
猿鬼「そうか。ではお前の近くで怪しい『気』を持つ者はいるか。」
法子「それも…よくわからないんです…」
怪しいものや危険だと思える『気』が
どんなものだったのか…
感覚がわからなくなってしまっていて…
多分事故のショックだとは思っているのですが…
でもその後から前よりも
人の心がわかるようになりました
法子「前は色や形…纏う空気から
感じ取っていたのが
今は言葉のように伝わってくるんです。」
そのおかげで人の悩みなどがわかって相談を受けることが増えてきた。人の心を少しでも癒すことができて嬉しかったです
·
貴女がこの世を恨むまで【七】 3→←貴女がこの世を恨むまで【七】
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 22人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
文月(プロフ) - そちらも大変だったんですね。こちらは初めての合作をする機会があっただけで楽しかったですよ。寂しいですけど、元気でいてください。ありがとうございました。 (2021年4月17日 17時) (
レス) id: d9fb1865d4 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 成りすましのミリア、雪華も悪質なコメントである質問も合作を放置と誘いをしてしまったんです。誠に申し訳ありませんでした。作るの引退をしますのでお詫びします。 (2021年4月17日 15時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：文月 | 作成日時：2020年10月11日 15時
