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第43話 ページ45

夢主side








しばらくすると、
かすかに砂浜の匂いがしてきた

「海、近くなってきた」

『うん』


断然インドアの俺には自分から
行きたくて海に行こうとした事なんて
1度もないが

今は何故だか
砂浜の匂いにワクワクする

早く久しぶりの海に着いて欲しいのと
俺の好きな人(三ツ谷)とくっつけている
この時間が終わって欲しくないので、
頭がぐちゃぐちゃになる



「あ、A」



ふと名前を呼ばれる

「見てみろ前、」

と言われたので、三ツ谷の背中からそっと
目の前を覗いてみると、
1面青が広がっていた


『わ、すご、』





思わず声を漏らすと




「だろ、

ずっと一緒に見に行きたいって思ってたんだ
この景色をAに見せたくて」



『・・・』



何気ないその言葉がなんだか少し嬉しいというか
照れくさくて
何も返せなくなってしまう




坂道になってきた道路を、
速度を落としてバイクを進める

坂を降りていくと
海特有の風を感じて、心地良い




海の波の音が近づいてくる




平日だからか、
海には人がほとんど居なかった





三ツ谷はバイクを停め、
俺も被っていたヘルメットを外して
バイクから降りる


目の前にある青い海は、
想像していたよりもはるかに果てしなく
どこまでも続いていて、
思わず感動してしまうほどに綺麗だった



学校の近くにこんな綺麗な海があったんて知らなかった





「な、靴脱いでさ、海はいろーぜ!」



後ろを振り向くと、
脱いだ靴を手に持ち
黒い特服のズボンの裾を膝下までまくってはしゃぐ
三ツ谷がいた


なんだかその姿がかわいらしい



靴や靴下を脱ぎ
制服のズボンの裾をまくっている俺よりも先に
三ツ谷は走って海に飛び込む


バシャン!!

と大きな水しぶきの音がして
前を見てみると
東京卍會の特攻服を着ていて、
かっこいいはずなのに海にはしゃぐという
犯罪級のかわいさもある三ツ谷の姿があった



俺と目が合い、
嬉しそうに微笑んでこちらに大きく手を振る



















あ、俺の彼氏かわいい

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シロ☆ - 紫侍。さん» いえいえ これからも頑張ってください!応援します!! (1月11日 22時) (レス) id: eaf775e562 (このIDを非表示/違反報告)
紫侍。(プロフ) - シロ☆さん» コメントありがとうございます<(_ _)>最近更新がとても遅くなってきていますが、これからも引き続き頑張ります。楽しみに待っていただいて本当にありがとうございます! (1月7日 17時) (レス) id: 6ade4fecf6 (このIDを非表示/違反報告)
シロ☆ - 続き楽しみにまってます!! (1月6日 23時) (レス) @page38 id: eaf775e562 (このIDを非表示/違反報告)
紫侍。(プロフ) - たまごさん» コメントありがとうございます<(_ _)>楽しみにしていただいて嬉しいです!更新頑張ります。 (12月11日 14時) (レス) id: 6ade4fecf6 (このIDを非表示/違反報告)
たまご - ヤダ急展開!!!!!!可愛すぎる!!!更新楽しみにしてます! (12月11日 9時) (レス) id: fd5e919b08 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紫侍。 | 作成日時:2023年9月27日 21時

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