三ツ谷隆が恋する無気力男子

第37話 ページ39

夢主side




後日返された試験は、




『ぜ、全部平均点より上だ・・・』




ということで、

赤点回避





「やったなA！！」


俺以上に、三ツ谷が喜んでくれた


『うん、・・・三ツ谷のおかげ』



そう言うと、三ツ谷は照れくさそうに
笑った



まさか本当にこの俺が
全教科赤点を回避できるなんて、
それどころか
全部平均点以上だ

そんなの、まだ自分自身信じられていないが、
隣で三ツ谷が嬉しそうに俺を褒めてくれているのが、
きっと何よりも証拠だ



ゲームは変わらず俺の手元だ

母にこの試験を見せたらひっくりかえるだろうな

それに、試験を俺に返す時の先生の顔、
今でも忘れられない

みんなびっくりするような
信じられないとでもいう顔をしていた

まあ、それもそのはず

俺は今まで真面目に勉強なんかしたことなかったし、
小学校の時の勉強ですらついていけてなかった

勉強なんかしないので、
当たり前に今までの試験で
平均点なんか越えられたことがない


三ツ谷「あれだけ勉強してこの点数なら、
やっぱりAは、やればできるってことだな」


あ、三ツ谷のお兄ちゃんが出てる



三ツ谷「・・・・？」



『・・・』


三ツ谷「・・・？、どうした？」



俺が暫く三ツ谷のことをじっと見つめていると、
三ツ谷が不思議そうな顔をする


『・・・いや、この間みたいに










・・・・撫でてくれないのかなって』




三ツ谷「えっ！？」





今の俺らは、
この間とは違って、
もう友人ではなくて恋人の仲だ

照れくさいが、
俺がこうして要求するのも、別に
おかしいことではないはず・・・





三ツ谷「A・・・」



『ゎっ！！』





ぎゅうと三ツ谷に抱き締められ、
間抜けな声が出た

『お、おれ、、


撫でてって言ったんだけど・・・』



三ツ谷「うん、ごめん・・・

あまりにAがかわいすぎて」



『・・・・』


三ツ谷「そっか、俺らもう付き合ってるんだもんな、

もう我慢しなくていいんだもんな」


『ふぎゅｯ・・・』


よりいっそう強い力で抱き締められ、
苦しさにおかしな声がもれた




しょーがないか、

こーなったら三ツ谷が満足するまでこうさせよう










￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣


作者の紫侍。です

308人お気に入り、88回投票、
ありがとうございます！(2024.1.7)

あけましておめでとうございます！
更新遅れました、すみません
不定期で亀更新ですが
今年もどうぞよろしくお願いします！

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