第28話 ページ30
三ツ谷side
『三ツ谷、大変』
全く大変そうには聞こえないトーンで話しかけてきたのは
隣の席のAだった
「・・・どーしたんだよ」
ポーカーフェイスなAが、
珍しく深刻そうな顔つきで
たくさんの教科書やノートを持っていた
それを見て、
そういえば、来週定期テストだったなと思う
『来週のテスト、
1教科でも
赤点とったら
ゲームを次の定期テストまで没収令が出た』
「誰から」
『母親から』
思わず吹き出しそうになったが、
中学3年間1度も開いたことのなさそうな教科書、
ノートを重そうに抱え、
顔はとても深刻なAを見て、抑える
『三ツ谷、お願い
今回のテストは失敗できないんだ
ゲームがなくなったら俺は4ぬしかなくなる』
耐えろ、おれ
彼は至って真剣なんだ
『全教科を赤点取らない程度までに教えて欲しい・・・
報酬は三ツ谷が望むものならなんでも』
「あー・・・
力になりたい気持ちはあるんだが・・・
頼む相手間違えてねぇか？」
俺はAからしたら真面目に見えるのかもしれないが、
赤点はギリギリ回避しているだけで
別に成績は良くない
むしろどちらかといえば悪い方だと思っている
だから、人に教えてあげられるほどの
脳みそは持ち合わせていない
『分かるだろ、三ツ谷
俺に勉強を教えて貰えるような友人が
いるように見えるか
俺には三ツ谷しかいない』
｢ん"ｯ・・・」
あまりの尊さに灰になりそうになる
俺しかいないとか、
そんなかわいすぎる言葉を平気で言えるAがかわいい
もうかわいい
Aには俺しかいないなんて
そんなこと言われたら付き合ってないのに
彼氏面したくなるだろ
「いーよ、
まあ赤点さえ取らきゃいいんだろ・・・？
まず苦手教科からだよな、
A、苦手な科目なんだ？」
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シロ☆ - 紫侍。さん» いえいえ これからも頑張ってください！応援します！！ (1月11日 22時) (
レス) id: eaf775e562 (このIDを非表示/違反報告)
紫侍。(プロフ) - シロ☆さん» コメントありがとうございます＜(_ _)＞最近更新がとても遅くなってきていますが、これからも引き続き頑張ります。楽しみに待っていただいて本当にありがとうございます！ (1月7日 17時) (レス) id: 6ade4fecf6 (このIDを非表示/違反報告)
シロ☆ - 続き楽しみにまってます！！ (1月6日 23時) (レス) @page38 id: eaf775e562 (このIDを非表示/違反報告)
紫侍。(プロフ) - たまごさん» コメントありがとうございます<(_ _)>楽しみにしていただいて嬉しいです！更新頑張ります。 (12月11日 14時) (レス) id: 6ade4fecf6 (このIDを非表示/違反報告)
たまご - ヤダ急展開！！！！！！可愛すぎる！！！更新楽しみにしてます！ (12月11日 9時) (レス) id: fd5e919b08 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫侍。 | 作成日時：2023年9月27日 21時
