三ツ谷隆が恋する無気力男子

第23話 ページ25

三ツ谷side




抗争当日、

放課後バイクで約束の場所まで行くと、
もうほとんど東卍のヤツらは揃っていた


「あ！三ツ谷！」


バイクをとめると、
後ろからマイキーに声をかけられる


「実はさあ」



マイキーが続けてさっきあった出来事を俺に話す




￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣



「はあ！？」


マイキーの話を聞いて、
絶句する

俺のせいで、Aがそんな目にあっていたなんて


「あっはは！
そいう反応するってことは、
相当大事なダチなんだな！

まあ普段Aの話ばっかしてるもんな
ずっとAって子がどんな子なのか
気になってたんだよねー

今日会えてよかったー」


俺の反応を見て面白そうにゲラゲラ笑うマイキー

それどころじゃない、
Aに電話しよう

マイキーの話を聞いて、
不安が募るばかりで、
今はマイキーの話していることも
全く耳に入ってこなかった



携帯を開いて電話をかけると、

わずか2コール目でAが電話に出る



「出た！




A！

大丈夫か！？」



平常心ではいられない俺とは対象に、
Aはいつも通りのマイペースだった




「・・・ごめん。」


俺のせいで危ない目に合わせてごめん











好きな人を巻き込んだ上に守ることすらできなくてごめん













電話越しでしか謝れなくてごめん







自分でも分かるくらいには声が震えている
こんな弱々しくて女々しいところ、
きかせたくなかった

でも今は、Aのことが心配で、
申し訳なくて、

胸が張り裂けそうだ





『三ツ谷が不良なの、分かってて一緒にいるよ


三ツ谷が東卍でも
そうじゃなくても
俺は三ツ谷の友達だよ。

三ツ谷と一緒にいて俺自身がどんな目にあおうが
俺は三ツ谷の友達だから

そんな簡単に謝らないでよ。




だからさ






次は







次、もし俺が危ない目にあったらさ

今度は三ツ谷が俺のこと助けてね』



















あーー



やっぱり






ほんっと大好きだわ

Aのこと

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