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第1話 ページ3

夢主side




朝珍しくチャイム前に教室に着いた俺は、
カバンの中からゲーム機を取り出す

あ、宿題やるの忘れてきちゃった
まあいっか



「おはよ
今日早いじゃん」


『・・・はよー』





朝1番に俺に話しかけてきたコイツは三ツ谷だ





初めて喋ったのは、中2の夏

偶然同じクラスになって、
今年も同クラ

それどころか、
今は席替えで右隣の席だ




俺は一番後ろの左の席で窓側





居眠りには最適な席だし、
当てられそうになったら隣の三ツ谷が起こしてくれる















「・・・それ、ゲー〇ボーイ?」






『ん』









「へー、今倒したのって、なに?」










『・・・どらごん』








「へー」



















「『・・・・。』」













この男は、いつも俺に話しかけてくる








三ツ谷は友達も多いし、気づけばいつもクラスメイトに囲まれている
髪も染めていてピアスも開けていて、
とーきょーまんじかい?ってとこの不良グループにも所属しているらしい

不良なのに手芸部部長で、家庭的、性格は優しくて
中学生とは思えないほど大人びてる

そのギャップから、女子からも壮大な人気を誇っている








三ツ谷は、俺とは真逆だった











俺は、
何も出来ない、というか、そもそも何もしたくない



何やっても中途半端に終わる

勉強も運動も
何にも夢中になれない






友達なんか中学校に入ってから1人もできていないが
俺は
友達とかそいうめんどくさい関係が好きじゃないし、
そもそも人づきあいも苦手















それなのに、




お前とは真逆なのに、



なんでこんなにも話しかけてくるんだろう





三ツ谷は














俺は別に三ツ谷の事は嫌いじゃないが、
別に好きでもない

これが友達と呼べるのかも怪しいが、
基本三ツ谷が一方的に話してるだけ

話しかけてもよく分からない返答しか返ってこないし、
色々尽くしてやってんのになにかしてもらったことはないし、

三ツ谷は俺といて何が楽しいんだろうか



三ツ谷のよく知らないゲームに夢中になって、
話しかけても、
何かしても、特に何も面白いことは返ってこない
俺からは期待するようなものは返ってこない


何が楽しくて俺のそばにいつもいるのか知らないが、
別に嫌な風に思ったことは無いし
特になんとも思わないので、
何も言わない





三ツ谷が飽きて離れるなら好きにすればいいと思ってる
別に俺もなんとも思ってないから

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シロ☆ - 紫侍。さん» いえいえ これからも頑張ってください!応援します!! (1月11日 22時) (レス) id: eaf775e562 (このIDを非表示/違反報告)
紫侍。(プロフ) - シロ☆さん» コメントありがとうございます<(_ _)>最近更新がとても遅くなってきていますが、これからも引き続き頑張ります。楽しみに待っていただいて本当にありがとうございます! (1月7日 17時) (レス) id: 6ade4fecf6 (このIDを非表示/違反報告)
シロ☆ - 続き楽しみにまってます!! (1月6日 23時) (レス) @page38 id: eaf775e562 (このIDを非表示/違反報告)
紫侍。(プロフ) - たまごさん» コメントありがとうございます<(_ _)>楽しみにしていただいて嬉しいです!更新頑張ります。 (12月11日 14時) (レス) id: 6ade4fecf6 (このIDを非表示/違反報告)
たまご - ヤダ急展開!!!!!!可愛すぎる!!!更新楽しみにしてます! (12月11日 9時) (レス) id: fd5e919b08 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紫侍。 | 作成日時:2023年9月27日 21時

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