- 38 - ページ38
.
ある日の放課後 。
遅刻、早退、課題出さないとか、普段の素行が悪いせいで先生に呼び出されて怒られた 。
思ったより長く怒られて結構メンタルにきた 。し、帰る時間も遅くなった 。
ゆっくり歩いてたらいつもの電車の時間に間に合いそうにないからダッシュで学校から駅に走った 。
次の電車に乗ってもいいんだけど、なるべく早く柊生さんちに行きたくて、柊生さんに会いたくて 。
「 はぁ、はぁ、
.......ぎゃっ!! 」
足に鋭い痛みが走る 。
派手に転んだ 。
捻ったのか足首は痛いし、コンクリートに直撃した膝からは血が出てる 。
『 ....... 痛い... 』
自分ってなんでこんなにダメダメなんだろうって思ったら、どんどん涙が溢れてきた 。
感情のまま、涙でよく見えない視界の中、スマホを手に取り電話をかけた先は柊生さん 。
「 もしもーし 」
『 ....... 』
泣いてて上手く声が出ない 。
「 もしもし、Aー? 」
『 .....柊生さんっ... 』
「 .... どうした?」
心配そうに聞かれて、どんどん涙が溢れてくる 。
『 柊生さんっ..... む、迎えに来てっ.... 』
自分でも図々しいなと思いながらも、甘えたくて仕方がなかった 。
「 ..... すぐ行くから待ってろ、」
そう言われて電話を切ってから、柊生さんは本当にすぐに来てくれた 。
「 A !
え、お前足どうした?!」
息を切らして走って来てくれた柊生さんを見て、また泣けてきて、もう今日私どんだけ泣くんだろう 。
『 こ、転んだっ... 』
地面に座り込んでた私に寄ってきて、しゃがんで目線を合わせてくれる 。
そんな柊生さんにバッと抱きついた 。
『 っ.... うーー... 痛い... 柊生さんっ ... 』
柊生さんは子供のように泣きじゃくる私の背中を優しくさすってくれる 。
「 よしよし、痛かったな 、俺が来たからもう大丈夫 」
泣いてる理由が転んで痛いだけじゃないってことも全部察してるんだろう 。
優しく抱きしめてくれた 。
.
245人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ねるねる(プロフ) - は。さん» 読んでいただきありがとうございますっ。更新遅くてごめんなさい(><)必ず更新するので是非お待ちしていてくださいっ。 (2018年7月16日 22時) (レス) id: 55e0633416 (このIDを非表示/違反報告)
は。(プロフ) - 続き待ってます!!! (2018年7月16日 0時) (レス) id: 8032a06ae2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ねるねる | 作成日時:2017年3月25日 22時