- 4 - ページ4
.
私の家はちょっとだけ複雑で 、
3年前に父親が出て行って 、今は離婚調停中だ 。
今は母と姉と暮らしている 。
母と姉は父のことが嫌いで 、でも私は父のことを嫌いではなくて 、
それが理由なのか自分でもわからないけど 、なぜか母と姉と距離を置いてしまった 。
上手く接することができなくなってしまった 。
家にいても 、母と姉を避けてしまう自分が嫌で 、
最近はあまり家にいないようにしようって 、夜遅く2人が寝静まった頃に帰ったりしていた 。
人にどう思われるかばっかり気にして、このことを友達には話せずにいた 。
すると、「 Aって私たちに自分のことなにも話してくれないよね 」
って、みんなから距離を置かれた 。
みんなを信用してないわけじゃなかったし、私も言いたかった 。
でもやっぱり怖かった 。
変に同情されるのも、気遣われるのも、怖かったから言えなかった 。
それで私はひとりになった 。
だけど、今日 久しぶりに人の温もりを感じたから 、
帰るのがとてつもなく寂しく感じた 。
だから理由も言わず 、初めて会った名前も知らないこの人に 、わがままを言った 。
『 .... もうちょっとだけ..
ここに居てもいいですか... ? 』
精一杯絞り出した声で言った 、私のわがまま 。
八重歯さんは嫌な顔一つせず 、
「 ゆっくりしていきな 」
って、フワッと私の頭を撫でた 。
.
245人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ねるねる(プロフ) - は。さん» 読んでいただきありがとうございますっ。更新遅くてごめんなさい(><)必ず更新するので是非お待ちしていてくださいっ。 (2018年7月16日 22時) (レス) id: 55e0633416 (このIDを非表示/違反報告)
は。(プロフ) - 続き待ってます!!! (2018年7月16日 0時) (レス) id: 8032a06ae2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ねるねる | 作成日時:2017年3月25日 22時