☆48話:嫌われてるわけでは ページ2
夏休みに入り、いよいよ四日間に渡る男子バレー部
の夏休み合宿一日目。
………と言っても、あまり普段とは変わらない。
いつもと同じ時間に学校に集まり、学校の
体育館で練習するだけ。
最終日は練習試合があったりするけど、それ以外は、
普段の練習より少しハードになるだけだ
(まあそれが一番キツいんだけど)。
「丸山君、おはよー!」
「おはよ!姫川さん」
「あ、Aせんぱーい!」
「あ、二年組だ〜!みんなおはよ!」
「「おはようございます!!」」
「おお、息ピッタリ!」
「A〜!」
「はーい!じゃあ、また後でね!!」
「っていうか、お前らも姫川さんのこと下の名前で呼んでんの?」
「え、気づくの遅っ!」
「チア部が応援来てくれた練習試合の後くらいからみんな呼んでますよ」
「ま、マジか!全然気づかなかった…………
でも、何で姫川さんだけ?同学年の
宇佐美のことは名字呼びなのに」
「それは、A先輩が下の名前で呼んで
いいよって言ってくださったので」
「はぁ!?俺、中学から一緒なのに今まで
一度もそんなこと言われたことないぞ」
「え、」
「先輩…………、嫌われてるんじゃないですか」
「なわけないだろ!」
嫌われてる……………わけではないよな。
……………だって一応、両想いだし。
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作者名:咲彩 | 作成日時:2021年4月12日 21時