上手なお付き合い2 (ページ34)

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あー、これは多分今日会うのは、なしになるかな…

とりあえず、有岡さんに電話をしなければ

二人と別れた後、携帯を取り出して、有岡さんに連絡を入れた

『...A？大丈夫？』

「...Aです。ごめんなさい、お仕事が長引いてろくに電話も出来ませんでした」

『良かったあ。事故にあったかと思った。』

「あの、ほんとにごめんなさい。...有岡さん、次の休みはいつですか？」

今日はもう無理だ、と思い、次の約束をしようとしたが

『え、来ないの？』

有岡さんは違ったらしい

「え、いいんですか？私は明日休みですけど…」

『なら来てよ！大丈夫、俺も明日休みだから』

てっきり有岡さんは今日が休みだと思ってたが、今日は午前に仕事があったらしい。

たしかに一昨日、夜は空いてるかを聞いてきた

『迎えに行けなくてごめん。でも絶対来てね。待ってるから、じゃあね』

そう言って有岡さんは無理やり切った

有岡さんの家に向かわない訳にはいかなくなった

今から行っても、1時間くらいしかいれないよね

しょうがない、有岡さんは待っててくれるって言うし

私だってちょっと今嬉しく思ってるし

早く会いたいって思ってる

私はタクシーに乗って、以前聞いた住所を運転手に伝えた

しばらくすると有岡さんのマンションの前についた

25歳が住むには大きいような家

そもそもここらへんは土地代が高い

恐れ多いけど、立ち止まっててもしょうがないので自動ドアから入る

有岡さんの部屋番号を打ち込んでインターホンを鳴らすと、程なくして有岡さんの声が聞こえた

「入って、エレベーターは右にまっすぐ行ったらあるから」

と言われ長い廊下を進むと大きなエレベーターがあった

数十秒乗っていると、あっという間に有岡さんの部屋の前に来てしまった

いよいよ、有岡さんと会う.....

少しだけ、唾を飲み込んだ