上手なお付き合い2 (ページ31)

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「にしても、山田にバレるなんて、Aもヘマするんだね」

今までの緊張感とかから解放されて、心が軽くなった。

Aも、元気が出てきたような声音になっている

「ほんとに焦りましたよ。なんで山田さんが知ってるんだろって思いましたもん」

昨日まで避けられてたとは思えない、Aとの距離は一気に近くなった。

もう、恋仲ってことでいいのかな

「有岡さん？」

「ん？」

「私達きっと、プライベートではほとんど会えないと思いますし、無理に会おうとも思いません。でも、1回は会っておきたいというか…電話だけで済ますというもの、もどかしいんです」

女子なのにたくさん会いたいと思わないのか。あと俺は毎日でも会いたい

でもそういう思いはかっこ悪いから言わないよ、俺

「やけに今日は素直だね。...俺も会いたいから、えっと...明後日の夜は空いてる？」

「一言よけいですよ…明後日は午後10時には終わります」

10時...家の中で会うべきか？迎えには...行けないよな

「俺の家きなよ、流石に迎えにはいけないけど」

「えっ...あ、すぐに家にお邪魔してもいいもんなんですかね、じゃあお言葉に甘えます。自宅の住所教えてください」

「外よりはマシかなって。えっと住所は...」

住所教えただけで分かるもんか、と思いながら言うと

「金持ちの街に住んでますねー、羨ましい」

私と真反対に住んでますね

とAは小さく笑った

明後日には、Aと会える