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はじめは、琴子とあらたの下校シーン
学校帰り、恋人となった2人は帰路を歩くシーン
懐かしいスタッフさんのはじめの合図で始まった
「琴子テスト勉強してる？」
「うん、国語の範囲が狭いから、全部覚えないと」
「俺数学やばいんだよなー。数2とか本当にわかんない」
「追試になってもいいけど、夏祭りには行けないからね」
赤点者の追試は夏祭り当日、補習もあるから休日に会うこともなくなることになる
「それだけはほんとにやだ！...あっ、ねえ琴子」
あらたはニヤーっと笑うと、琴子にお願いをした
「勉強、教えて？」
「こっちもやばいの、無理」
「俺琴子が頭いいの知ってるからね！」
「うっるさいなあ...じゃあ数学の、分からないところだけね」
「よっしゃ、じゃあ今からね！俺の家行こ！」
「はっ...」
反論する間もなく、あらたは琴子の腕を引っ張って家に向かった
「カット！チェックしまーす！」
スタッフさんがそう言うと、山田さんは優しく腕を掴む手を離し
「痛くないですか？強くしちゃったかも...」
と気を遣ってくれた
「大丈夫ですよ、全然痛くないですから」
山田さんは、よかった、と笑った
「あ、そういえば知ってますか？」
次の撮影地は学校
連ドラの時と同じ本物の教室でやるので、そこにスタッフさんや山田さんと向かっているとき、スペシャルドラマの宣伝についての話をした
「何ですか？」
「宣伝のこと何ですけど、前と同じ番組らしいです」
「え、全部ですか？」
「らしいです」
初耳だったけど、後でマネージャーに聞いてみると
「情報早いですね、さっき連絡きましたけど、そうらしいです」
と言っていた
前と同じということは、また有岡さんと、ということになる
もうなるべく会いたくないのにな
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作者名：Splay | 作成日時：2017年3月26日 15時
