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「なんでそんな大事なこと言わなかったの」


「言おうと思ってたけど、復帰してからはなんなかったから、脳貧血なったら言おうと思ってたの!」


田中から事情を聞いたらしい2人に、睨まれながら叱られた


「そんな重大な病気ってわけでもないし、病院で言われたわけじゃないから」


「病院いってないの?ほんとにバカ」


うしろにいる田中が2人の怒気に怯えているというか、引いてる


「原因はわかってるから行く必要ないし」


「寝不足でしょ?寝不足の原因は?」



「...ライブ、緊張して」

「ライブだけ?いつもこんなに酷くないでしょ?それに大学の時もあったって…」


ライブだけが原因じゃない


自分が一番分かっている


最近、過去の嫌なことをよく思い出す

頭にまとわりついて、離れない


でも、それが原因だなんて、なぜだか言いたくなかった


「別に、心当たりはないし。あ、治ってきたかも」


数分横になればすぐ治るようなものなので、体調が優れてきた

眠らなければ根本的な解決にはならないから、また具合悪くなるんだろうけど



「田中はなんで分かったの?」

「有岡さんが教えてくれたの」

「あー、そっか。ありがとう、タクシーで帰るわ」


腑に落ちない3人だったけど、これ以上聞いてくることもなく、ここで解散となった









その夜


『体調は大丈夫?ライブ前はしっかり寝なきゃダメだよ』


有岡さんからのメール

いつも通りの優しい文



『電話したいです』



気づいたら、送信されていた


何となく、そんな気分だったし

声が聞きたかった



夜も遅く、ダメもとだったけど、数分すればすぐに電話がきた



3コール目で出てみれば








『...A?』

いつもの有岡さんの声

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設定タグ:Hey!Say!JUMP , 有岡大貴   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:Splay | 作成日時:2017年3月26日 15時

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