あの日、ドＳな君に出会った…2【オリジナル】

81話 ごめん ページ36

侑莉side


侑莉「帰って来たぞーっ！」




臨海学校から帰ってきた私は、ある決意をしていた。



朱音「おかえり、だいぶ楽しんできたみたいじゃん。」




そう、この男のことで。



A「あーくん！ただいま！」





小桜朱音。私のことをいじめてきた人。




侑莉「小桜さん…ちょっといいですか？」





朱音「ああ、こっちで話そうか。A、ちょっと行ってくるね。」

_____

侑莉「私は、変わろうとしている。だから貴方に負けたくありません。」




結構な勇気を振り絞り、そう言った。少し、声が震えている。





朱音「僕も全力で潰しにかかる、って言いたいところだけど、気が変わった。」





侑莉「え？」




その口から飛び出した言葉は意外なものだった。






朱音「いつもオドオドしてるお前が嫌いだった。その癖なんの努力もせずに毎日をなんとなく過ごしている、そんなお前が大嫌いだった。」



侑莉「う…。」


それは私も気にしていたことだ。



朱音「でも今のお前は違う。ちゃんと毎日を楽しんでて努力もしてる。いや、思えば、こんな進学校を受験してる時点でお前は変われていたのかな。」


朱音「いじめてごめん。それでこの前もあんなこと言ってごめん。許されることじゃないのはわかってるんだけど、謝りたくてさ。じゃあ。解散と言うことで…。」

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