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43夜目 ページ43

死神「わしもそこまでよくは知らん」

人狼「なにも知らないの?」

死神「…いや、噂ならきいたことがある」

吸血鬼「それはどういう?」

死神「ある人狼がはじめたらしいんじゃ」

死神は深呼吸ともため息ともつかない息を漏らした

死神「その人狼は『人間は自分達を化け物扱いするが、人間がいなければ自分達は生まれて来なかった』と考えたらしい」

幽霊使い「…律儀だな」

死神「『“夢”を見せれば人間への恩返しも、自分達と人間の距離を縮めることもできる』
  と考えたそうじゃ」

吸血鬼「なるほど、」

幽霊使い「自分の敵なのによくそんな風に考えられたな」

吸血鬼「その人狼は人間を敵とは思わなかったんでしょうね」


「全部話したの?」


また、あの声が聞こえた

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作者名:ソレル | 作成日時:2017年11月4日 18時

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