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４１夜目〜歴史〜 ページ41
“なにか”が肉体を持った
人間がそう気が付いた時にはもう手遅れだった
“なにか”はもう人間の手には負えなくなっていたのだ
人間にとって“なにか”はただの恐怖の塊でしかなくなった
人間は恐怖を克服するために“なにか”を作った
しかし、人間を守る筈の“なにか”さえ恐怖となってしまった
人間の頂点に“なにか”がいるのではなかった
人間の生活の中心に“なにか”がいたのだ
“なにか”は人間に支配されていたのだ
人間が怖がるもの、それは人間が支配できないものだった
人間が怖がるもの、それは未知のものだった
制御できなくなった“なにか”は前者でもあり後者でもあった
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作者名：ソレル | 作成日時：2017年11月4日 18時
