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１６夜目 ページ16
ある町にて―
月明かりに照らされて彼女が目を覚ました
小さな女の子は欠伸をするとベッドから起き上がる
小さな手が窓を開け放った
「わぁ、お月様、まんまるだ」
窓から身を乗り出し、小さな彼女は目を輝かせる
〔そんなところにいたら危ないよ〕
女の子の耳に言葉が届く
「お姉ちゃん、どうしてここにいるの？」
寝室にいるのは一人
でも女の子は話相手がいるかのように話続ける
「何かあったの？」
〈何となく来ただけ〉
ルカと呼ばれた女の子は窓のそばを離れた
「何となく？」
ルカの耳にしか届かない声が言う
〈そうだよ〉
〈私、少し出かけて来るから寝て待っててね〉
＿＿＿＿＿＿＿
お待たせしました
これからも2日に１回のペースで更新していくつもりです
これからも宜しくお願いします
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作者名：ソレル | 作成日時：2017年11月4日 18時
