09 ページ29
カットの声がかかり、安心して深い深い息が漏れた
そして、力が抜けた所に……
お疲れ様の挨拶で、わたしの方まで回り込んで来たシウォンさんの迫力に驚いて腰が抜けた
SW「Aさん大丈夫ですか!?」
「だ、大丈夫です」
SW「立てますか？」
差し出された手
握りたくなくて、ちょっと黙ってしまう
どうやって切り抜けよう……
「うひゃぁ!?」
SW「このジャケット持って下さい……見えないように」
「お、降ろして下さい!!!大丈夫ですから!!」
SW「今のが最後の仕事だったので、気にすることはないです」
この人!!!
わたしの話をさっきから全然、聞いてくれない
座り込んだわたしを、ひょいっと軽く抱き上げたシウォンさんは、立てないみたいなので医務室に連れて行きます
って、頼んでもないのに勝手なことを言って勝手な行動でわたしを運びだした
近距離で見るハリウッドスター並みのハッキリした目鼻立ちに怖さしか感じなくて
何度も繰り返し降ろしてって伝えてるのに「大丈夫」しか言ってくれない
大丈夫は、こっちが判断するわ!!
カチコチに固まった身体は、緊張とかじゃなくて拒否からなんですけど
気付いた時には医務室のベッドの上で……放心状態のわたしを呼ぶ声
早くどっかに行って欲しい
SW「男の人が苦手って……本当なんですね…すみません」
「え??そんなこと言いましたっけ？」
SW「僕のｷｭﾋｮﾅが言ってましたよ」
いや、わたしが苦手なのはキラキラ光る貴方たちのような人であって……男の人全般が苦手な訳じゃないです
そして、謝るタイミングおかしくないですか？
嫌がってるのに気付いてココまで連れて来たとか……どんだけメンタルが強靭なんだ
KH「……ﾋｮﾝのものになった覚えないですけど」
SW「お、ｷｭﾋｮﾅ……何で？僕のｷｭﾋｮﾅ、僕のﾋｮﾝ、僕の弟……僕の愛する人達にはそう呼んでる」
KH「とりあえずバトンタッチしましょう……ﾋｮﾝ衣装のままだから」
狭い部屋にイケメンが二人
死ぬ
わたしは、なんともないから一人にして欲しい
KH「Aﾇﾅ??大丈夫？」
「大丈夫です……だから、ｷｭﾋｮﾝさんも戻って下さい」
KH「今日の仕事はアレで終わり……約束…覚えてる？」
「約束なんてしましたっけ？」
KH「クリーム!!!塗っていいって言ったじゃん!!」
にーっこりご機嫌笑顔
もう耐えられない
今日という今日はちゃんと言わなきゃ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 651人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
マリー(プロフ) - ぷりりんさん» ありがとうございます♪本気で気持ち悪さを求めたこちらのｷｭﾋｮﾝさん（笑）怒らずに面白いと言ってもらえて嬉しいです(^^) (2014年3月7日 0時) (
レス) id: 9bfe31c982 (このIDを非表示/違反報告)
ぷりりん(プロフ) - ギュの大変態発言に爆笑！ﾇﾅの押しの弱さと相まって･･･面白すぎます♪ (2014年3月6日 14時) (レス) id: d63ebd221b (このIDを非表示/違反報告)
マリー(プロフ) - まゆまゆさん» 誰かにとられるぐらいなら……の最低プロポーズのギュですからね（笑）きっと２でもキモさと最低さは欠かさないと思います←コメントありがとうございます(^^) (2014年1月19日 23時) (レス) id: 9bfe31c982 (このIDを非表示/違反報告)
まゆまゆ(プロフ) - あたし的にはヌナとギュの温度差がこのお話の醍醐味だと思います。ギュは結婚したい程ヌナの脚が好きみたいだけど初対面から再会まで何年も待ったんだからもう少し彼にはがんばってもらいたい(笑) (2014年1月19日 20時) (携帯から) (レス) id: 98c7b2bdec (このIDを非表示/違反報告)
マリー(プロフ) - mikiさん» 両想い(*/ｪ＼*)←手つかずのもろもろを終わらせてから続編を作成しまーす(^^) (2014年1月19日 19時) (レス) id: 9bfe31c982 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：マリー
| 作成日時：2013年12月14日 16時
