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数合わせ ページ5
俺を呼び止めたスタッフこと、エンジニアのムニエルさんを見る限り冗談を言っているようには見えない
確かに俺が正式な魔術師として招集かけられているって時点で別に"数合わせ"がいるっていうのは理解出来る
けど……それは数が足りない時は、だ
今回は人数が足りてるはずだから態々数合わせで招集する必要は無い
……どうなってんだ？
ﾑﾆｴﾙ「おーい、考え込んでるとこ悪いがさっさと行くぞ。オルガマリー所長が癇癪起こすと面倒だからなー」
そういってムニエルさんは俺の腕を掴んでさっさと歩き出した
せめて考えを纏めさせてくれよ…
なんて思っても、オルガマリー所長の癇癪が面倒なのは短い期間だったが前世で経験済みなので黙って従う
悪い人じゃないんだが、如何せん気が短いのと神経質過ぎるからな…
『そういえば、その数合わせの人の名前知ってますか？』
ﾑﾆｴﾙ「あー……なんて言ったかな？たしか、藤丸 立香だったと思う。なんでも一応ギリギリ魔術師としての素養があったとか何とか。けど知識皆無の一般人と変わんねぇらしいぞ？」
『へぇ、そうなんですね…』
うーん、名前はともかくとして聞けば聞くほど前世の俺みたいだ
……会って確かめるしかないか
って、待てよ？
顔合わせってことは………今日が襲撃を受けたあの日か！！
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作者名：碧海 | 作成日時：2018年11月22日 1時
