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『出てもいい？』
私は一応菊池くんに確認して、頷くのを見てから通話にして耳に当てた。
『はいもしもし、Aです』
「もしもし、私D-LIFEの人事を担当しております田中と申します」
D-LIFEとは、私が受けたKCグループのデザイン会社だ。
お祈りメールじゃなくて電話ということは。
「今回の面接の件ですが、選考の結果Aさんを採用したいと思いお電話致しました。ただいまお時間よろしいでしょうか？」
『はい、大丈夫です……！』
うそ、受かった……！
菊池くんに目配せすれば、やったねとピースサインで笑ってくれて、私も笑い返す。
半ば上の空で田中さんの話を聞き、詳しいことはメールしますと言われ電話を切った。
「やったじゃん！すげぇ！」
放心状態の私に、菊池くんは私の肩をガクガク揺らしながら喜んでくれる。
『私、一生分の運を使い切った気がする……』
揺さぶられながらそう呟くと、ギューッと抱きしめられて頭を撫でてくれた。
「運なんかじゃないよ、Aさんが頑張ったからだよ」
その言葉が、心に染み渡る。
『ありがとう』
これから先お互い大変だろうけど、菊池くんがいれば何でも頑張れそうな気がするよ。
「マスターに早いとこ言わないとな」
菊池くんは私から離れて手を繋ぐと、駅の方に歩き出しながら言った。
『そうだね、私も菊池くんも同じタイミングでやめちゃうもんね』
「……今から言いに行く？報告がてら」
『確かに、そうしよっか』
「そこでご飯食べよ」
『うん！健人さん、びっくりするだろうね』
「………ねぇ、俺も名前で呼んでほしいな」
『え？』
急に少し拗ねたような口調になって、菊池くんを見上げる。
「A」
『っ、ふ、風磨、くん』
「ふは！緊張しすぎ！」
『だってぇ』
こんな何てことない会話も楽しくて、私達は名前呼びの練習をしながらcafe SMILEへと向かった。
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くるみ(プロフ) - 音さん» はじめまして、コメントありがとうございます。ごめんなさい、詳しい表記がしてありませんでしたね……申し訳ありませんでした。次からは表記に気をつけます。リアル設定のお話も今後増やしたいと思っておりますので、またご縁がありましたらよろしくお願い致します。 (2023年2月12日 19時) (
レス) id: befd4e9277 (このIDを非表示/違反報告)
音 - はじめまして。いきなりすみません｡｡｡ この物語はアイドルジャニーズではなくて一般人の設定なんですね｡｡｡ (2023年2月12日 18時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
くるみ(プロフ) - あいさん» わ〜！コメントありがとうございます✨楽しんで頂けて嬉しいです！とても励みになります〜❤️ぜひ完結までお付き合いくださいっ🥰 (2022年5月8日 19時) (レス) id: befd4e9277 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - すごく好きなお話でワクワクしながら読んでいます。続き楽しみに待ってます！ (2022年5月8日 18時) (レス) @page35 id: ec6f87712f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くるみ | 作成日時：2021年4月15日 17時
