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その声を聞いて、私は菊池くんの背中に腕を回すと子供のように声をあげて泣いた。
『うわぁ〜ん』
「ちょ、泣かないでよ、お願い」
困ったように笑いながら菊池くんは私の頭をポンポンと撫でてくれて、幸せを噛み締める。
遠く離れるのはすっごく寂しいけど、それでも今は嬉しい気持ちの方が何倍も大きかった。
「やばい、ギャラリーが集まってきた」
その声に私は我に返り、勢い良く菊池くんから離れる。
確かに私達の周りには、遠巻きから何事かと複数の人が視線を送っていた。
『い、移動しよう！』
私は急いで菊池くんの手を取ると、早足で出口の方へ向かう。
ロマンチックもあったもんじゃない。
でも、何か私達らしくていいかな、なんて思わず笑ってしまった。
急いで出口を出て人気が無いところまで移動すると、改めて菊池くんは私の手を強く握る。
「これからも、よろしくお願いします」
『………こちらこそ、よろしくお願いします』
その手を私もギュッと握れば、反対の手で頬を伝った涙をぬぐってくれて照れ臭いけど心地良い。
この先どうなるかなんてわからないけど、幸せな《今》を生きて行けば未来も幸せなはずだから。
どんな困難でも、今なら乗り越えられる気がする。
でもまずは。
『私、すごいブサイクじゃない……？』
泣き顔なんて人に見せたことほとんど無いけど、化粧だって崩れてるだろうし、私は菊池くんとは反対へ顔を向けて急いで手鏡を出して確認する。
う、思ったよりはマシだけど、見せたいものでは無いな……。
「泣いてても可愛いよ？」
『ひぃっ』
サラリとそんな事を言われて、思わず悲鳴をあげる。
無理、恥ずかしい、正常じゃいられない。
これは一旦化粧直しに行かせて貰って、落ち着かなければ。
そう思ったのも束の間、私のスマホに着信が入って慌てて相手を確認する。
見たことない固定電話の番号で、すぐに面接結果だとピンときた。
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くるみ(プロフ) - 音さん» はじめまして、コメントありがとうございます。ごめんなさい、詳しい表記がしてありませんでしたね……申し訳ありませんでした。次からは表記に気をつけます。リアル設定のお話も今後増やしたいと思っておりますので、またご縁がありましたらよろしくお願い致します。 (2023年2月12日 19時) (
レス) id: befd4e9277 (このIDを非表示/違反報告)
音 - はじめまして。いきなりすみません｡｡｡ この物語はアイドルジャニーズではなくて一般人の設定なんですね｡｡｡ (2023年2月12日 18時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
くるみ(プロフ) - あいさん» わ〜！コメントありがとうございます✨楽しんで頂けて嬉しいです！とても励みになります〜❤️ぜひ完結までお付き合いくださいっ🥰 (2022年5月8日 19時) (レス) id: befd4e9277 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - すごく好きなお話でワクワクしながら読んでいます。続き楽しみに待ってます！ (2022年5月8日 18時) (レス) @page35 id: ec6f87712f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くるみ | 作成日時：2021年4月15日 17時
