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私は咄嗟に両手を振って、早口で弁明を試みる。
『や、記念にというか今後のためのステップアップというか、自分を過信してる訳じゃなくて……！』
突然の私の剣幕に、今度は少し首を傾げて頭にハテナを浮かべる菊池くん。
「なになに、急にどしたの」
『その、私なんかが大手に応募したからビックリしたのかと思って……』
「え？あっはっは、全然そんな事思って無いって！あそこが新企業始めるんだってビックリしただけ！」
Aさんおもしれぇ〜とケラケラする菊池くんに、ホッと胸を撫で下ろす。
ひとしきり笑ったら、ふと腕時計を見て身支度を整え始め、
「俺はいつでもAさん応援してるから、ね？」
と言って伝票を手に取り会計に向かい歩き出した。
その後ろ姿になぜか咄嗟に口が開き、
『私もっ、菊池くん応援してるから！面接頑張って！』
と言えば、振り返って優しく微笑むと口パクで「ありがと」と言って今度こそレジに向かって行った。
私は落ちてもいいから、菊池くんを受からせてほしいなぁ、神様。
そんな事を考えている間に菊池くんはお店を出て行って、そこでやっと自分の伝票も無いのに気づく。
え、菊池くん払ってくれた？！
全然気づかなかった……。
急いでLINEを開いて、
【お会計ありがとう！今度お礼する！】
【面接頑張れ、いってらっしゃい！】
と送れば、すぐに既読が付いてありがとうというスタンプの返事が来る。
それを見てキュンと痛む胸に我ながら単純だなぁと思うけど、何でもかっこよく見えちゃうんだもん、仕方ない。
私はもう一度神様にお祈りしてから、またサンドイッチに手を伸ばした。
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くるみ(プロフ) - 音さん» はじめまして、コメントありがとうございます。ごめんなさい、詳しい表記がしてありませんでしたね……申し訳ありませんでした。次からは表記に気をつけます。リアル設定のお話も今後増やしたいと思っておりますので、またご縁がありましたらよろしくお願い致します。 (2023年2月12日 19時) (
レス) id: befd4e9277 (このIDを非表示/違反報告)
音 - はじめまして。いきなりすみません｡｡｡ この物語はアイドルジャニーズではなくて一般人の設定なんですね｡｡｡ (2023年2月12日 18時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
くるみ(プロフ) - あいさん» わ〜！コメントありがとうございます✨楽しんで頂けて嬉しいです！とても励みになります〜❤️ぜひ完結までお付き合いくださいっ🥰 (2022年5月8日 19時) (レス) id: befd4e9277 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - すごく好きなお話でワクワクしながら読んでいます。続き楽しみに待ってます！ (2022年5月8日 18時) (レス) @page35 id: ec6f87712f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くるみ | 作成日時：2021年4月15日 17時
