偶然 ページ10
思わぬ連絡手段を手に入れて数日、釘崎は自分を飛ばした呪霊の探索がてら夜の街を歩いていた
呪霊は基本的に夜に活動が活発になるとふんで
日が高いうちは色んな施設に行ってこの世界の情報時収集。
堂々と高校生が学校で授業を受けている時間帯にホテルのロビーにおいてある新聞をめっくっていたらスタッフに怪訝な顔で見られたが知ったっこっちゃなかった
そして日が沈んだ今は呪霊探索。
慣れない土地を地図を頼りに歩いて数日、進展があったとすればこの世界の地理に詳しくなったくらいで呪霊の情報はいまだつかめない
相手は隠れるのがうまいらしい
こうも全く呪霊の情報がつかめないと焦りはなくとも苛立ちはだんだんとたまってくる
ぶつける先がない怒りにさらに怒りがたまり、正直爆発寸前、
釘崎と親しいものなら釘崎が誰より短気なのは周知の事実だ
それも電話にワンコールででないと地味にキレるレベルである
今日はどこを回ろうかと地図を睨みつける
そしてふとそこに目が付いた
「神社ねぇ・・・」
神社と呪霊は一見相性が悪いように感じる
だが、本当のところは知らない
適当なところをぶらつくより、それっぽいところを回る方がいいかと結論づけ、神社までの道のりを歩く
神社に近づくにつれ、呪霊の気配が濃くなっていく
すれ違う呪霊の数も増えていく
釘のストックがなくなるとここでは補充できないため、すれ違いざま四級には普通に呪力を飛ばして、三級程度には金鎚を振り下ろして祓った
そうしている間に神社にたどり着いた
ゆっくりとあたりを観察する
簡単に確認したあたり、残念ながらお目当ての呪霊は見当たらなかった
「にしても多いわね、呪霊・・・・一応ここ神社よね?」
今視界に映っているだけでも4・・・いや、5はいる
それらすべて三級以下というのがまぁ救いだ
「あれ、釘崎さん?」
背後から聞こえてきた弱々しい男の声に声を掛けてきた人物の目星をつけて振り返る
その声には多少聞き覚えがあったのだ
「パツキンじゃないの」
「え、パ、パツキン?間違ってはないけど・・・俺、花垣武道です」
声を掛けてきたのは釘崎が偶然鉢合わせた喧嘩賭博でボロボロにされていた男、花垣武道だった
もう会うことはないと思っていたが、偶然というものは本当にあるらしい
「この子武道君の知り合い?」
ひょこ、っと武道の背後から出てきたのは桜色の髪をした女の子だ
「初めまして!橘日向です」
そう微笑んだこの子は文句なしに可愛かった
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ももん - やっば!野薔薇ちゃんめっちゃイケメンそしてクロスオーバー増えろー続き楽しみにしてます!! (2021年9月20日 1時) (レス) id: 235b182826 (このIDを非表示/違反報告)
澪奈(プロフ) - 更新待ってました!このお話すごく好きです!野薔薇ちゃんがかっこいい…。続きも楽しみにしてます! (2021年9月19日 12時) (レス) id: 48c427dff0 (このIDを非表示/違反報告)
名無し48535号(プロフ) - 更新ありがとうございます!!めちゃめちゃ待ってました! (2021年8月27日 22時) (レス) id: c71c83be9f (このIDを非表示/違反報告)
まい - 更新待ってましまた!!!ありがとうございます!続き気になるー! (2021年8月27日 18時) (レス) id: d97db629db (このIDを非表示/違反報告)
トムジェリ(プロフ) - 続きがものすごく気になります!!更新頑張ってください!!! (2021年8月26日 1時) (レス) id: cc774e2595 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まお | 作成日時:2021年7月9日 21時