上等 ページ4
「このアマ・・・」
投げた本人が私だと気づいたのだろう。
将貴と呼ばれていた男はこちらを威嚇するようにすごんでくる
まぁ痛くもかゆくもないけどね
「なによ。バッドをご所望なんでしょ?野球やりたいみたいだったからわざわざ私が投げてやったってわけ。感謝しなさいよ」
強くねめつけると、何が気に入らなかったのか奴はみっともなく怒鳴り散らした
「降りて来いよクソアマ!ミンチにしてやる・・・!」
「そんなにでっかい声出さなくても聞こえてるわよ。あぁ降りてきてやんよ・・・テメェをぶん殴りにな」
さぁ、どうしてやろうか・・・
ぶっちゃけ私が本気を出せば奴をぶち殺すことは可能だ
だが、呪術のじゅの字も知らない人間に術式を使うわけにはいかない
というかこんな多くの目がある場所で使えるわけもない
力や体格差でいったら向こうのほうが上だろう
だが、
「それで、どう私をミンチにするつもり?殴る?蹴る?いくら腕っぷしに自信があっても、力に自信があっても・・・所詮テメェはパンピーだろ」
どれだけ与えられるダメージが大きかったとしても、それは当たらなければ何も意味はない
そこらへんのメンチ切ってる不良共を相手をしてきた奴の拳なんかあたるか
当たらせてたまるか
それは私のプライドが許さない
「女がなめた口きくじゃねぇか。いいぜ、顔の原型とどめないくらいにボコボコにしてやる」
「ッハ、雑魚のセリフじゃないの」
コツコツと革靴を鳴らしながら石の階段を下りていく
後数十メートル。数十メートルのところで、誰かに腕をつかまれた
「やめとけよ・・・アイツは女がかなうような相手じゃないだろ?お前もわかってるはずだ」
腕をつかんできたのはリーゼントの髪をした男だ。どうやら将貴を刺すのはやめにしたらしい
もう手にナイフは握られていなかった
「アンタには関係ないでしょ。私はあいつが気に入らない。だからぶちのめす。ただそれだけよ。あと・・・友達を助けようとするのは良いけど手段はもう少し考えることね」
そう言うとリーゼントの肩がピクリと反応した
「な、んで・・・そのこと・・・」
腕をつかむ手が緩んだところで、将貴のほうに再び歩き出す
待てと後ろから聞こえてくる声に無視を決め込んで
将貴の正面に立ったその直後、まったく別方向から新たな声がした
「おい将貴ー、客が引いてんぞ。むきになってんじゃねーよ、主催がよー」
914人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ももん - やっば!野薔薇ちゃんめっちゃイケメンそしてクロスオーバー増えろー続き楽しみにしてます!! (2021年9月20日 1時) (レス) id: 235b182826 (このIDを非表示/違反報告)
澪奈(プロフ) - 更新待ってました!このお話すごく好きです!野薔薇ちゃんがかっこいい…。続きも楽しみにしてます! (2021年9月19日 12時) (レス) id: 48c427dff0 (このIDを非表示/違反報告)
名無し48535号(プロフ) - 更新ありがとうございます!!めちゃめちゃ待ってました! (2021年8月27日 22時) (レス) id: c71c83be9f (このIDを非表示/違反報告)
まい - 更新待ってましまた!!!ありがとうございます!続き気になるー! (2021年8月27日 18時) (レス) id: d97db629db (このIDを非表示/違反報告)
トムジェリ(プロフ) - 続きがものすごく気になります!!更新頑張ってください!!! (2021年8月26日 1時) (レス) id: cc774e2595 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:まお | 作成日時:2021年7月9日 21時