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バイク ページ11

「へぇ、ヒナと花垣って付き合ってるんだ」

すっかり同年代の女子同士ということで仲良くなった釘崎とヒナは武道を置いてけぼりに会話を弾ませていた

武道はというと気まずそうに目をあっちこっちに泳がせいた
見かねた釘崎は仕方なしに武道にも会話の話題をふった

「そういえば二人はなんでこんなところにいたのよ?夜遅いんだから危ないわよ」

「それは釘崎さんにもブーメランなのでは・・・」

「どうだっていいじゃない。今は私が聞いてることに答えればいいのよ」

呆れている武道と苦笑いのヒナにはお構いなしにいつも通りを貫き通す
内心で呪術師は本来夜に本領発揮する・・・というイメージから強気な態度を崩さない

「俺は友達に電話で呼ばれてここに。ヒナと話してる途中で電話がかかってきたから一緒に来たんだ」

「ふーん・・・それってまさか、ここからでも聞こえるほどバイクうっさく走らせてる輩じゃないでしょうね?」

釘崎は耳を澄ませなくとも聞こえてくるバイク独特のブオン、ブオンという音に眉をひそめた
調子こいてこうやってバイクを走らせている野郎はだいたい面倒くさいヤンキーというイメージがあるからだ

やがて複数のバイクの白いライトが見えてくる
鬱陶しいほどのまぶしさに一瞬目をつぶった

そのまま横を通り過ぎていくと思いきや、現在釘崎達が立っている神社にバイクを止めてまばらに降りてきた

「怖そうな人たち・・・ほんとに大丈夫なの?」

「だ、大丈夫だよ。俺いるし・・・でもあんまりジロジロ見ちゃだめよ」

「そんな弱々しい大丈夫初めて聞いた。もっとガツンと男らしくいきなさいよ」

「これが俺の精一杯っス・・・」

突然この神社に乗り込んできた野郎どもは十や二十以上
それも全員黒い特攻服を着ておりバイク持ち

「(パッと見学生の無免許運転者がこんなに放置されてるなんて世も末じゃないの)」

釘崎の世界ではあまりなじみのない光景だ
まぁ目にしていないだけでこのように暴走族(?)が集まることはあるかもしれないが、ここまで大規模のものはなかなかないだろう

「おい!んだコラ見せもんじゃねーぞ!!どっかいけぇ!!」

しばらく立ち尽くしていると、暴走族の集団から一人がガンを飛ばしてきた
これにより武道は冷や汗をかきまくり、もはやか弱い女子を守れるような使い物にはならないと釘崎は判断した

ビビりのチキンだなと再認識する

喧嘩賭博の時の男っぷりはどこへ行ったんだか

東京卍會→←偶然



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ももん - やっば!野薔薇ちゃんめっちゃイケメンそしてクロスオーバー増えろー続き楽しみにしてます!! (2021年9月20日 1時) (レス) id: 235b182826 (このIDを非表示/違反報告)
澪奈(プロフ) - 更新待ってました!このお話すごく好きです!野薔薇ちゃんがかっこいい…。続きも楽しみにしてます! (2021年9月19日 12時) (レス) id: 48c427dff0 (このIDを非表示/違反報告)
名無し48535号(プロフ) - 更新ありがとうございます!!めちゃめちゃ待ってました! (2021年8月27日 22時) (レス) id: c71c83be9f (このIDを非表示/違反報告)
まい - 更新待ってましまた!!!ありがとうございます!続き気になるー! (2021年8月27日 18時) (レス) id: d97db629db (このIDを非表示/違反報告)
トムジェリ(プロフ) - 続きがものすごく気になります!!更新頑張ってください!!! (2021年8月26日 1時) (レス) id: cc774e2595 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まお | 作成日時:2021年7月9日 21時

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