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紫のカランコエ ページ1
望side
紫「望、誕生日おめでと。」
急に部屋に入ってくるなり、そう言った。
桃「あ、ありがと。」
ふと机の上を見る。
月の初めに貰ったオルゴールがあった。
蓋を開けたら音が鳴る仕組み。
木箱の横長で優しい雰囲気のオルゴールは気に入っていた。
紫「気に入ってくれたん？」
桃「おん。センスええな。」
照れてる湊を横目にベットの上から手を伸ばし、蓋を開ける。
ゆっくりと音楽が流れる。
桃「なあ、これってさ。誰の提案なんか？」
紫「俺。」
懐かしい音を聞きながら俺は口を開く。
桃「…これ、
元同業者の名前を恐る恐る口にした。
紫「そやで。たまたま見つけたんよ。」
たまたまなんて嘘やろ。
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作者名：ふぇる | 作成日時：2023年1月29日 17時
