JW (ページ6)

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息が荒れる。

ただひたすらに俺は走っていた。

弾切れであった。

弾そのものがない。

湊の元へと急いで走る。

桃『涼、そっちやない！』

緑「はあ…？知らんて。んなの。」

銃をしまう。

追いかけてきてる様子はない。

車でのことと言い、今日はなんとなくイライラしていた。

息を整える。

桃『涼、はよ移動してや。一回止まってまうと苦しなるよ。』

緑「知っとるわ。」

地面を蹴って走り出す。

インカムのマイクをオンにする。

緑「なあ、流星どうや。湊、援護してる？」

青『いや、しとらん。それ以前に涼の周りにいた敵倒しとる。』

緑「…悪かったな。」

マイクをオフにする。

ただ何も考えずに無心で走る。

人だかりが見えてくる。

緑「湊っ。来たで。」

息も切れ切れに声をかける。

紫「これ、使え！」

二丁拳銃の片方を投げられる。

それをジャンプして取る。

お礼と言ってはあれだが、周りにいた敵をナイフで殺す。

肉を切り裂く感覚で少し怒りが静まる。

人を殺してストレス発散させる俺は異常だと思う。