JW (ページ39)

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桃「案外、猫もかかるんやな。」

緑「さすが流星。」

結果猫にかけることに成功した。

猫は人間みたいに変なこと考えんからかけやすいんかな。

その猫の後を追っていた。

青「…そろそろ日が沈みそうやな。」

辺りは夕焼けに染まっていた。

そろそろ帰らんと藤乃からの鬼電が来てまうな。

緑「すぐ終わるわ。この猫が正直ならな。」

春の少し冷たい風が頬をくすぐる。

青「正直に決まっとるやろ。俺の催眠術疑っとんの。」

あくびまじりにそう言った。

眠いなぁ。

緑「分からんやん。まあ正直やなければ、こいつを開きにするだけや。」

ガチそうな顔で言う。

桃「ひえ…。」

望も怖がっている。

まあ、怒るといっちゃん怖いもんな。

静かに怒るタイプやもん。

ピタリと三毛猫が止まった。

緑「ここ？」

かなり年季の入った家だった。

そうだ、と言うかのように三毛猫がにゃあと鳴いた。