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緑「こっちや。」
あの後すぐに家を飛び出し、聞き込み調査を始めた二人。
そのおかげで足取りがつかめつつあった。
桃「涼、すごいなぁ。なんでこんなに分かるん？」
望は感心したようにそう言って、涼の後を追っている。
緑「昔、猫で色々やってたときがあってな。行動はなんとなく分かるんよ。」
色々ってなんやねん。
涼はいかにも動物好きって感じだから、猫とか飼ってたんかな。
緑「野良猫のたまり場があれば一番ええねんけどな。見つからん。」
一番涼がはしゃいどるんやないの？
涼の目はキラキラと輝いている。
動物研究家にでもなれるんとちゃう？
周りに猫はおろか人一人おらん。
時計は２時を指していた。
さっきあったコンビニでパン食っただけやから、腹がすくわ。
桃「あ、猫や。」
遠くに猫が見えた。
けれど、あれは違う。
三毛猫や。
どんな種類やっけ。
顔見れば分かる。
ふと、涼が立ち止まる。
緑「…流星って猫に催眠術かけられるん？」
ガチな顔をして言っている。
青「分からん。やったことない。」
桃「やってみようや！」
そう言って望は一目散に駆け出した。
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作者名：ふぇる | 作成日時：2022年12月24日 12時
