JW (ページ37)

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緑「阿部さん、帰った？」

見送った後、顔を出した涼。

桃「居ったんなら助けてよ！」

青「ほんま雑用押し付けられたわ。俺、髪セットしてく…。」

パーカーのフードを引っ張られる。

青「ぐえ。」

桃「なに逃げとんじゃ、自分。」

しかめっ面をした望だった。

どこでそんな言葉覚えてきたんか。

緑「猫、探すつもりなんか？こんな広い世界で。」

そう言って涼は腕を組む。

世界が広いってわけでもないけどな…。

桃「そのために流星が必要なんやろ。俺のハッキング技術と流星の超能力があれば解決できるわ。」

青「超能力やない。催眠術や。」

望に軽くチョップをかます。

緑「それにここ都会ってわけじゃないし防犯カメラないで。しかも流星の催眠術どこで使うねん。」

涼がド正論を言うと、望は黙る。

緑「力技やな。俺も手伝ったるよ。」

涼は子供っぽい笑みを浮かべて言った。

桃「涼、神ー！」

少し涼の顔が歪んだと思ったのは気のせいだろうか。