JW (ページ13)

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広い会場では人一人探すのにも苦労する。

さっきチップを渡した時に居場所を聞いておけばよかった。

歩き慣れないヒールはすぐ体力を消耗する。

女の殺し屋とも何回か戦ったことはある。

その中には当然ドレスアップした人もいた。

尊敬するなあ、本当に。

鈴の姿を見つける。

なかなか勝っているようで近くにはチップが大量にあった。

イカサマしとらんやろな。

勝ってるうちに終わらせとくか。

黄「なあ鈴。もう帰ろうや。」

橙「んー。無理。」

こちらを見もせずに言った。

黄「借金増やされて困んのは俺らやねん。このゲーム終わったら帰ろな。お願いというか命令というか。」

橙「えー。てか藤子ちゃんやったんか？ゲーム。」

返事はせずに質問だけ飛ばしてくる。

黄「した。」

そう言ったと同時にゲームが終わる。

鈴の勝ちだった。

黄「ほら、帰ろ。」

橙「じゃあ終わろうか。彼女が寂しがってるから。」

相手にドヤ顔をかましたらこっちに笑いかけてくる。

鈴の運のおかげで儲けがでたのだった。