JW (ページ12)

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後日。

俺は目も眩むような煌びやかなカジノ会場にいた。

断ったはずだった。

けれど、鈴に「ラーメン食べ行こう」と誘われ行ってしまったらなぜか地下室に連れてかれ…。

「かわいいね。お嬢さん、名前なんていうの？」

女装させられていた。

黄「…藤子です。」

金がないなら作ればいい、という謎理論に巻き込まれ金を巻き上げる道具になってしまった。

本当に性格が悪いやつやな、あいつ。

「さっきからお酒ばっか飲んでるけど、遊ばないの？」

黄「チップを使い果たしてしまって。」

隣に座ってくる中年の男が無様に鼻の下を伸ばしている。

殺してしまいたい欲望を必死に抑え込みつつ、澄ました顔で酒を飲む。

そろそろやめておこか。

「全然あげるよ。まあ君もそれ相応の物をくれないと…ねえ？」

グラスをテーブルの上にたたきつけるように置く。

黄「何？金ならあげないけど。まあ、言いたいことも分かるよ。言えることはただ一つ。てめえに抱かれてたまるか。」

そう言って立ち上がる。

鈴を見つけてとっとと帰ろう。

気分がとても悪い。