JW4 (ページ11)

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急いで確認すると星奈からだった。

なんの迷いもなく、電話に出た。

赤『湊、おった？』

イラつきと疲労が混じった声で言われた。

その時一気に現実に引き戻された。

俺、みんなに迷惑かけてるんわ。

桃「おん。見つけたで。そろそろ帰るから…。」

赤『分かった。帰ったらぶっ叩くって言っといてや。』

その時俺の手からスマホが離れた。

濱ちゃんに奪われた。

紫「あぁ、俺。今日少し家出するわ。望も連れてく。これから現場入ったるから。じゃ。」

濱ちゃんは一方的にそういうと通話を切って、ついでに俺のスマホの電源も切った。

紫「これで、準備は整ったで。」

濱ちゃんはいつものように俺に笑いかけた。

桃「その前にちょっと寝たい。」

紫「それは俺も同感。」

こうして俺と濱ちゃんのプチ家出が始まった。