． ページ18
＿＿＿＿バコンッ
ん？、、何事？！
部屋で勉強をしていると
もうすぐ25:00になりそうな時に
玄関の方からものすごい音が...。
びっくりして向かうと...
「れ、蓮さん？！？」
そこには床に突っ伏している蓮さんが居た。
周りには散らかった置物達。
どうやら音の原因は
下駄箱の棚から落とされたこの子達らしい
目黒「A〜、A〜」
小さい声ではあるけど
蓮さんは私の名前を呼んでいた。
「蓮さん、立てますか？」
近づいてみると、物凄いお酒の匂いがした。
どうしてこんなになるまで飲むのよ
「お、、重い...」
私は彼の肩を自分のにかけ、
半ば引きずる形で部屋までなんとか運んだ。
「ふぅ、」
蓮さんをベットに寝かせる。
服に締め付けられているのか
今度はそれを脱ごうとする蓮さん。
でも、上着のチャックが上手く外せないらしい...
無視して自分の部屋に戻ろうとしたけど、、
私の良心がそうさせてくれなかった。
「もう、私がやるのでじっとしててください」
なんて言うけど...
目黒「暑い〜」
彼はそう言って早く脱ぎたがる。
ふふ(笑)
いつもはあんなクールで余裕そうなくせに
酔うと子供っぽいんだ。
可愛いじゃん......
蓮さんのそんな一面を見て
なんとなく嬉しくなった。
なんでだろう、
1歩、蓮さんに近づけた気がしたから？
・
・
この時の私はまだ自分の気持ちに気づいてなかった
自分の恋心に。
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作者名：たまゆき | 作成日時：2020年1月12日 10時
