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「どうしてここにいるんです、宇髄さん」



眉間に皺を寄せながら『宇髄さん』を横目に、翁飴をパクパク食べ進めている善逸の質問に相手は答えた



「いやー、見慣れた金髪が女連れて甘味処に入ってくのを見かけたもんだから面白半分でつい。」


「……はぁ、できれば気を使って頂いて店に入ってこないで欲しかったんですけど。そして今すぐ立ち去って頂きたいんですけど。」


「そんなに怒んなよ、我妻の彼女も困ってるじゃねぇか」


「主にAを困らせてる元凶は貴方ですけど!?というかさっきも言いましたけど彼女じゃないですからね!?」


善逸はお茶を一気に飲み干して、湯のみを強く卓上に打ち付けた

これ程までに怒りを人の前で露わにする善逸は初めて見るかもしれない


そんな善逸を楽しそうにからかう宇髄さんは私がカステラを食べ終えたのを見計らってか、すぐにお会計を払ってしまった。


善逸の分だけじゃなく、見ず知らずの私の分もだ。


申し訳が無くて、お金を返そうと宇髄さんに貨幣を手渡すも押し返されてしまう


『これくらい幾らでも出す』と言ってくださって、なんて気前がいい人なのだろうと心の底から思った。



「宇髄さん、本当にありがとうございました!」


「いいってことよ!」


「この人金持ちだからあまりお金の事は気にしなくていいよ?A」


「お前はもっと俺を敬え!!」


「いでっっ!!!」



善逸の頭が思い切り叩かれたのを見て、思わず笑が零れる


実は宇髄さんが来るまでは、炭治郎との件で頭がいっぱいで正直胸の奥に穴が空いた気分だった

だけど、2人のやり取りをみていくうちに、それも忘れて心から今の時間を楽しめて…。


善逸の気分を晴らすつもりが、私の方を晴らさせて貰ったみたい。



「生意気な善逸もかっこいいよ!」


「え、えぇ…それはあまり…嬉しくない…」


「ぶはっ、生意気とか言われてやがんの!」


「うるさーーい!さっさと視界から消えてくれちゃって下さいよ!」


「…まぁそうしたい所なんだがねぇ」



宇髄さんは私を暫く凝視してから、善逸に視線を戻してこう言った



「今から竈門達がいる藤の花の家紋の家に行かなきゃならないんでね。お前ら2人と仲良くお家に帰らせてもらうわ」









「__はっ、?」



ひきつった笑顔を浮かべた善逸は


私の手をいきなり強く握って



『逃げよう』とだけ言って私を引っ張り、走り出した。

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設定タグ:鬼滅の刃 , 我妻善逸   
作品ジャンル:恋愛
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なつな(プロフ) - めーぷるさん» どうでしょうかね…?((コメントありがとうございます!! (2019年12月21日 0時) (レス) id: 9003ee59c3 (このIDを非表示/違反報告)
なつな(プロフ) - 夢衣さん» そう……です!!!← (2019年12月21日 0時) (レス) id: 9003ee59c3 (このIDを非表示/違反報告)
めーぷる - まさかまさか、夢主鬼説…?違うか…。 (2019年12月17日 22時) (レス) id: 565358e56d (このIDを非表示/違反報告)
夢衣 - 22話の善逸のセリフって!!!!もしかして伏線だったりするんですか!?!? (2019年12月17日 8時) (レス) id: 49eb77c72b (このIDを非表示/違反報告)
なつな(プロフ) - 美波音さん» わぁぁあ久しぶりのコメントありがとうございます!!!!!!!!!受験生なので更新する間がだいぶ空いちゃうかもしれませんがゆるゆる頑張ります! (2019年12月11日 20時) (レス) id: 9003ee59c3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:なつな | 作成日時:2019年9月1日 16時

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