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「…!そうかそうか、善逸君はいきなりカッコイイって言われるのに弱いんだね…?」


「…は?…何を考えていらっしゃるのでしょうか」


「さて何でしょうね。」




頬杖をついてニコリと微笑むと、善逸は片方の眉毛をぴくりと動かして顔を引き攣らせた。


どうやら私の考えはお見通しらしい。




「お待たせ致しました〜翁飴とカステラでございます」


「「ありがとうございます!」」


「どうぞごゆっくり〜」



翁飴を頼んだのは善逸

食べる水飴みたいな面白い食感で、甘さが控えめな和菓子


それを目の前に出されると、善逸は子供のように喜んで顔を明るくした


幸せそうな顔をしながら翁飴を楽しむ善逸を見て、ふと心がぽかぽかする様な感覚を覚えたことに気づく


善逸が笑っているのを見るだけで、胸がいっぱいで暖かくなって満たされる…。

ずっと笑っていて欲しいと願わずにはいられない


これが、人を愛おしいと思うことなのだろうか。



「美味しい?」

「美味しいよ!食べる?」

「うん!一口ちょうだい」

「はいどーぞ。___あ」

「ん〜美味しいね!……あれ?善逸?」



善逸は顔を真っ赤にして固まっている



最初はわからなかったけど、少し時間が経つにつれ、自分が善逸の菓子楊枝に口をつけてしまった事に気づいた瞬間ぼっと顔が熱くなった。


私も恥ずかしくなって『ごめんなさい』と言った後黙々と自分のカステラを食べ続けた。


すると突然



「初々しいなぁお二人さんよ」



横からいきなり姿を現したのは、鬼殺隊の隊服の袖をサッパリ無くした大男。


真冬だと言うのによくそんな腕丸出しでいられるな…と、誰かもわからない人に色んな意味で驚いていると、善逸がガタンと椅子を後ろに倒して立ち上がっては



「なんでアンタが此処に!?」


と、店中に響く大きな声で叫んだ。


「相変わらずうるせぇな…ここは公共の場だぞ?」


「いやアンタの顔も公共の場に相応しくないですけどね」


耳を塞いだ男は善逸に迷惑だと言わんばかりの顔をした後、私を凝視する。


ふーん、とか、なるほどねぇ、とか、呟きながら。


「ド派手に可愛いじゃねぇか、お前の彼女」


「まだ彼女じゃないですし!!!てか、Aをジロジロ見ないで下さいよ!!」


「お、挨拶が遅れたな。俺は宇髄天元。派手を司る神…祭りの神で一応この黄色いのの上司ってヤツだ。派手に崇めろ」


「無視!?!?」



うん、2人とも騒がしいね。周りの目が痛いよ。

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設定タグ:鬼滅の刃 , 我妻善逸   
作品ジャンル:恋愛
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なつな(プロフ) - めーぷるさん» どうでしょうかね…?((コメントありがとうございます!! (2019年12月21日 0時) (レス) id: 9003ee59c3 (このIDを非表示/違反報告)
なつな(プロフ) - 夢衣さん» そう……です!!!← (2019年12月21日 0時) (レス) id: 9003ee59c3 (このIDを非表示/違反報告)
めーぷる - まさかまさか、夢主鬼説…?違うか…。 (2019年12月17日 22時) (レス) id: 565358e56d (このIDを非表示/違反報告)
夢衣 - 22話の善逸のセリフって!!!!もしかして伏線だったりするんですか!?!? (2019年12月17日 8時) (レス) id: 49eb77c72b (このIDを非表示/違反報告)
なつな(プロフ) - 美波音さん» わぁぁあ久しぶりのコメントありがとうございます!!!!!!!!!受験生なので更新する間がだいぶ空いちゃうかもしれませんがゆるゆる頑張ります! (2019年12月11日 20時) (レス) id: 9003ee59c3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:なつな | 作成日時:2019年9月1日 16時

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