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「いや、全然違うんですけど。」


「違うの!?」


「的外れ過ぎない??思わず腰抜かしそうになったんだけど!?」



それはそれは深い溜息をついた善逸は、また視線を下に向けてブツブツと念仏のような言葉を吐き出し始めた


あぁまた怒らせてしまった

これで善逸を困らせるのは何度目だろう…。

聞いた限りだと、やっぱり善逸は私に嫉妬していた様にしか考えられない

炭治郎や伊之助さんと関わるのが癪に障るならそうなのだろうと考えに至ったけど……


「…あのさ、昔Aが外国の話をしてくれた事があったじゃん」


「うん、したね」


数年前私と善逸が出会って間もない時は、私のお母様から聞いた外国の話をするのが日課だった

懐かしいなぁ、2人で外国に行ってみたいねって話もしていたっけ。


「その時に聞いた、自分の気持ちの表し方を今からやるからさ、絶対にさっきみたいな結論は出さないでよ」


「…?わかった。」



善逸は私の右手の上にそっと手を重ねた

その時少しだけピリッとした感覚が頭に走り、不思議と妙な緊張感に支配されて、いっきに顔が熱くなるのを感じる


「A」


今まで目線を重なっている手に向けていたのを、名前を呼ばれたことで反射的に善逸と目を合わせてしまった

ずっと逸らされていた綺麗な金色(こんじき)の瞳は真っ直ぐに私を見て離さない


どきりとした。

初めての感覚で、身体中が痺れて痒い


なんだろ、これ……変なの…。


私の手と重なっていた善逸の手は私の手首を掴む

少しずつ持ち上げられて、善逸の方に腕が伸びた


「ちゃんと見てて。わからないとか言ったら承知しないし俺もう、Aの鈍感さには付き合ってらんない。我慢沢山したし。偉いよほんと褒めて欲しいわ」


「う…ん。あとで…いっぱい褒める。」



先程から心臓が厭になるほど五月蝿い

びりびりとした感覚が頭と心臓を通る度に心がゾワゾワと揺らめいた

なにこれ、なにこれ!!



今にも逃げ出したくなる感情を抑えて、じっと耐えると善逸は私の手首をグイッと手前に引っ張って


私の腕に接吻をした。

軽く、触れるだけの。



「へっ…!?」



まさかの行動に思考が追いつかなくて、暫く放心状態に陥りそうになったが


私は徐々に、善逸のその行動が何を意味するのか気づいてしまって。



「……わかった?」


「わ、かっ………た…。」



みるみる体の熱が上昇していく


特に一番熱いのは顔だ。


火照って仕方ない

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設定タグ:鬼滅の刃 , 我妻善逸   
作品ジャンル:恋愛
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なつな(プロフ) - めーぷるさん» どうでしょうかね…?((コメントありがとうございます!! (2019年12月21日 0時) (レス) id: 9003ee59c3 (このIDを非表示/違反報告)
なつな(プロフ) - 夢衣さん» そう……です!!!← (2019年12月21日 0時) (レス) id: 9003ee59c3 (このIDを非表示/違反報告)
めーぷる - まさかまさか、夢主鬼説…?違うか…。 (2019年12月17日 22時) (レス) id: 565358e56d (このIDを非表示/違反報告)
夢衣 - 22話の善逸のセリフって!!!!もしかして伏線だったりするんですか!?!? (2019年12月17日 8時) (レス) id: 49eb77c72b (このIDを非表示/違反報告)
なつな(プロフ) - 美波音さん» わぁぁあ久しぶりのコメントありがとうございます!!!!!!!!!受験生なので更新する間がだいぶ空いちゃうかもしれませんがゆるゆる頑張ります! (2019年12月11日 20時) (レス) id: 9003ee59c3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:なつな | 作成日時:2019年9月1日 16時

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