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16 善逸side ページ16

『我妻善逸、お前は私を殺せない』


……ずっと耳の奥に残り続けるアイツの言葉が、映像と共に再生される

その度に怒りでどうにかなってしまいそうでギュッと唇を噛み締めた。


気を落ち着かせる為にじゃぶんと全身を湯に息苦しくなる迄沈めた後、湯から上がる

身体を拭いている時そういえばひささんにAの布団を自分の部屋に敷くよう頼んでいた事を思い出した。


「まぁAのことだから自分の部屋に戻してるんだろーなー」


と、部屋に入るまでは思っていたんだけど。


「……え」


信じられない事にAは自分の布団を戻すどころかそのままにしていた挙句、俺の布団の上で寝息を立てていたのだ


ッッッ可愛過ぎない!?!?

えっ!?これそういうお誘い!?違うよね!?

でもどういう状況!?


暫く立ちすくっているとAが目を覚まして体を起こした

そして小さく欠伸をして俺を視界に捉えると、


「ぜんいつ、髪びしょびしょだよ!」


と、俺のところにとことこやってきてトロンとした目で微笑み、首に掛けていたタオルでわしゃわしゃと髪を拭き始めた。


頑張れ俺。耐えるんだ。今ここで我慢できなきゃAを深く傷つけてしまう。頑張れ。


無心を装ってされるがままにしていると、Aは我に返ったのか「あ」と声を漏らしたあと顔を真っ赤にしてカチコチに固まってしまった。


ねぇもうこれ我慢できてる俺偉すぎじゃない?


「あ、あのねっ、ちょっとだけ眠くなっちゃって…横になりながら待とうと思ったんだけど善逸の匂いに安心しちゃって思わず善逸の布団の上で…。ごめん!!」


「__いや、平気。それより早く話しよう」


まずいこれ早くAを部屋に戻さないと自分の中での歯止めが効かなくなりそうだ

ひささんにお願いした俺がいちばん悪いんだけどね!?!?

でもまさかこうなるとは思わないじゃん!!

……それにしてもAって寝起あんな感じなんだ…


「ねぇ善逸、どうしてここに私の布団があるの?」


「夜遅いしこうした方が話もゆっくりできるかなって」


大嘘ですほんの出来心です


「あ、なるほど、確かに話が終わったあとすぐ寝れるもんね!」


「はぁぁぁあ…」


「!?」


ちょろすぎにも程があるのでは。

そこも可愛いけど心配だよこれから先。



気づかれない程度の深呼吸をし気持ちを切り替えて、

それぞれの布団の上に向かい合わせになって座った


「じゃあ、本題に入ろう」

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設定タグ:鬼滅の刃 , 我妻善逸   
作品ジャンル:恋愛
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なつな(プロフ) - めーぷるさん» どうでしょうかね…?((コメントありがとうございます!! (2019年12月21日 0時) (レス) id: 9003ee59c3 (このIDを非表示/違反報告)
なつな(プロフ) - 夢衣さん» そう……です!!!← (2019年12月21日 0時) (レス) id: 9003ee59c3 (このIDを非表示/違反報告)
めーぷる - まさかまさか、夢主鬼説…?違うか…。 (2019年12月17日 22時) (レス) id: 565358e56d (このIDを非表示/違反報告)
夢衣 - 22話の善逸のセリフって!!!!もしかして伏線だったりするんですか!?!? (2019年12月17日 8時) (レス) id: 49eb77c72b (このIDを非表示/違反報告)
なつな(プロフ) - 美波音さん» わぁぁあ久しぶりのコメントありがとうございます!!!!!!!!!受験生なので更新する間がだいぶ空いちゃうかもしれませんがゆるゆる頑張ります! (2019年12月11日 20時) (レス) id: 9003ee59c3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:なつな | 作成日時:2019年9月1日 16時

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