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………泣き声が聞こえた


この声、私は知っている


昔毎日聞いてたもの


あなただよね?



「善…逸…?」


「!!A!!!」


重い瞼をゆっくり開けると、大粒の涙を流す善逸がいた。


ギュッときつく抱き締められる


そして善逸は昔みたいに、ワンワン大声で泣き出すのだ。


『ごめん、ごめん』と何度も謝りながら。




「大丈夫だよ善逸。助けてくれてありがとう」


善逸の目元を着物で拭う。

そこで初めて善逸の羽織と隊服が汚れている事に気づき、善逸ははぐれたのではなく任務で居なくなったのだということを察した。

そりゃあ仕方ないよ、すぐ行かなきゃだよね。人の命が掛かってるもの。

まぁでも…一言くらい欲しかったかなぁ


「…ごめん、ほんとに……ごめん」


善逸はまた泣き出しそうになる
慌てて背中をトントンと叩く


「そんなに謝らないでよ!むしろ変な心配かけちゃってごめんね…」


不思議とあの痛みはいっさい無くなっていた。

ただ、異様に首が気になる。

切られたわけでもないのに、ちゃんとくっ付いているかどうか不安に駆られるのだ


「とりあえず炭治郎達のところに行こうよ」


きっと夜遅くになっても帰ってこない善逸の事を心配して寝ていないだろうから。


それに善逸も任務後で疲れているに違いない


でも善逸はどこか浮かばれない顔をしていた


「…あの、さ」


「?」


善逸は私の手を握って、こう言った



「このまま2人で……どこかで暮らさない…?」


「…え?」







「ちょ、ちょっと待って、急にどうしたの!?」


突然の同棲の誘いに戸惑いを隠せず、声が裏返ってしまった


だって普通嫌う相手と暮らすなんて…むしろ善逸の方が大丈夫なの!?


「……やっぱり何でもない。帰ろっか!」


「…うん」



何でもないならどうしてそんな、悲しそうな顔をするの…?


善逸は私に隠してばっか


ずるいよ、そんなの。



「善逸、帰ったらちゃんと、話そうよ」



善逸が私を避けた理由も、さっきの言葉の意味も全部


わからないままお別れするのは、絶対に嫌だ。



「…わかった」



その代わり、私は善逸の話を全部否定しない

ちゃんと聞いて、受け入れなくてはならない。

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設定タグ:鬼滅の刃 , 我妻善逸   
作品ジャンル:恋愛
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なつな(プロフ) - めーぷるさん» どうでしょうかね…?((コメントありがとうございます!! (2019年12月21日 0時) (レス) id: 9003ee59c3 (このIDを非表示/違反報告)
なつな(プロフ) - 夢衣さん» そう……です!!!← (2019年12月21日 0時) (レス) id: 9003ee59c3 (このIDを非表示/違反報告)
めーぷる - まさかまさか、夢主鬼説…?違うか…。 (2019年12月17日 22時) (レス) id: 565358e56d (このIDを非表示/違反報告)
夢衣 - 22話の善逸のセリフって!!!!もしかして伏線だったりするんですか!?!? (2019年12月17日 8時) (レス) id: 49eb77c72b (このIDを非表示/違反報告)
なつな(プロフ) - 美波音さん» わぁぁあ久しぶりのコメントありがとうございます!!!!!!!!!受験生なので更新する間がだいぶ空いちゃうかもしれませんがゆるゆる頑張ります! (2019年12月11日 20時) (レス) id: 9003ee59c3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:なつな | 作成日時:2019年9月1日 16時

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