★第５話★ ページ6
〜晴side〜
春子「さすが、お兄サマ。
たかが、5日間で大した進歩だねぇ」
晴「…え？進歩ってどの辺が？５日目にして、
やっと風呂にブチ込んでやれたこと？」
晴「今夜も、部屋じゃなく犬共と
ガレージで寝ているアイツ等のどの辺に進歩？」
春子「名前呼べば反応するようになったし、
飯もテーブルでとるようになった。
その上、風呂に入れてやるなんて大したもんだ」
春子「いやー、３ヵ月前
ここに来たばっかりの頃は髪も伸び放題で」
春子「風呂に入るついでに、
カミソリで切ってやったら」
春子「それ以来、バスルームには
２人共 全く近付かなかったんだぞ？」
あいつ等の風呂嫌いは、コイツのせいか！
晴「…春子さんさぁ」
春子「何だ？」
晴「何で、今頃…
子供なんて引き取ろうと思った訳？」
春子「別に子供を育てようと思ったワケじゃない。成り行きだ」
晴「あ？」
春子「たまたま、犬共を連れて
施設に慰問に行くことになってな。
やたらと犬共に気に入られたのが、あの子供達だ」
春子「施設に引き取られて以来、
ロクに口もきかず無愛想な子供達に
手を焼いていたらしいぞ」
春子「日本人同士、気が合うでしょうとか
何とかで押し付けられた」
晴「日本語…
普通に話してたけど、日本人なのか？」
春子「レンの方は知らん。
私だって国籍は日本じゃない」
春子「レンは、何も覚えていないんだそうだ」
春子「６歳の時に路上で倒れてた。
以来、名前と年齢以外は何も判らない…と」
晴「レンは…って、ユウは？」
春子「ユウの方は、５歳の頃に
母親に連れられて施設に来たそうだ…」
春子「母親は、ユウの髪と目が気持ち悪いという
理由でユウを施設に入れたんだと」
春子「施設に入れられるまでは、ユウは
毎日のように母親に虐待を受けていたそうだから
施設に入れられる方がユウにとっては
天国だったかもしれないな」
晴「そん時のこと、ユウは覚えてるのか？」
春子「覚えてるよ」
晴「…」
･
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 315人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ふぇみり - うさPさん» コメント返すのが遅くなり申し訳ありません;;私もスーパーラヴァーズ大好きです!!仲間が居て嬉しいでっす☆これからも頑張ります!!コメントありがとうございました!! (2017年1月30日 12時) (
レス) id: 23a6d39f5b (このIDを非表示/違反報告)
ふぇみり - だんごさん» コメント返すのが遅くなり申し訳ありません;;なんとっ!?そんな奇跡がまたしても!?面白いと言っていただけて、とても嬉しいです!!これからも頑張ります!!コメントありがとうございました!! (2017年1月30日 12時) (レス) id: 23a6d39f5b (このIDを非表示/違反報告)
うさP - ふぇみりさん» このアニメ大好きです！返信頑張ってください応援してます！ (2016年11月13日 14時) (レス) id: 8820cb6c20 (このIDを非表示/違反報告)
だんご(プロフ) - 私も名前設定を初めから優としていたのですがまさかこちらの主人公くんと同じ名前とは、思わずびっくりしました！！！とっても面白いのでこれからも連載頑張ってください！！！コメント失礼いたしました。 (2016年10月1日 20時) (レス) id: 4547ed9236 (このIDを非表示/違反報告)
ふぇみり - 花影さん» そんな奇跡が起きてたなんてっ!!教えてくれてありがとうございます(笑)応援してくれるだなんてっ...地面に頭を擦り付けて喜びます(笑)これからも、この作品共々よろしくお願いいたします!! (2016年6月15日 3時) (レス) id: f594353a00 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ふぇみり x他2人 | 作成日時：2016年5月17日 23時
