red 8 ページ8
ノックの返事を待たずに
ドアを開ける。
大きな窓辺で白衣を羽織ろうとしているA。
顔だけ振り返り
俺に気づいて微笑むAは
午後一番の太陽の光の中にいて
俺の心とは対象的で
静かに炎が灯る。
『せんせー。
大事な話があるんで、2人にしてもらえませんか？』
2人になった瞬間、Aを抱き締め
俺のしたいように口づけて、窓際まで追いやった。
あまり抵抗もせず、何も言わないAの顔を見ると
真っ直ぐに俺を見つめる薄緑の瞳。
今は
俺の顔を見られたくない。
Aの目を見ていられない。
Aを窓の方に向かせて
後ろからきつく抱き締めると
俺の手に冷たい手が重なった。
“ジヨン…”
冷たい指先。
冷たい首筋。
顔を触っても、冷たい。
なんだよ。
やっぱり俺のものには…ならねーの？
アイツがいいかよ！
首筋を強く吸うと
力を込めて押し退けられた。
俺を見る冷たい瞳。
あぁ前にもこんなことがあったな。
“子供みたいなこと、しないで。”
もう一度、間近に迫り
逃げられないように窓に両腕をついて
Aを閉じ込める。
『やっぱアイツが忘れらんない？』
冷たい瞳から
光まで消えた。
今度は静かに、冷たい唇に口づける。
そうしながら背中に手を入れると
Aの肌が粟立つのがわかる。
俺の指先が痺れる。
下着のラインに親指をあてて
そのまま前まで掌を這わせた時
鋭い痛みを感じた。
口の中に血の味が広がる。
Aの首筋に赤い痕。
唇には俺の血。
俺の唇も赤いといい。
忘れられないんじゃない。
忘れようとずっと考えてきたその時間が
あいつを大きくする。
忘れたことなんてないんだろ。
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feliz(プロフ) - shinoさん» shinoさん☆わぁ今度絶対お邪魔します☆☆ありがとうございます！！ (2019年9月20日 8時) (
レス) id: 01e916ca84 (このIDを非表示/違反報告)
shino(プロフ) - felizさん» felizさんのペースでがんばって下さい^_^！私もいくつか作品書いたので、滞る気持ち分かります。笑。 (2019年9月19日 9時) (レス) id: 6eccd5753e (このIDを非表示/違反報告)
feliz(プロフ) - shinoさん» shinoさん！！コメントありがとうございます*^∇^*♪あの雰囲気が…たまらないんですが(笑)☆読み返す度、拙い文章を思い知らされますが思い入れのあるお話なので嬉しいです！最近滞り気味ですがshinoさんのおかげで復活です！また気が向かれたら読んで下さい☆ (2019年9月19日 8時) (レス) id: 01e916ca84 (このIDを非表示/違反報告)
shino(プロフ) - はじめまして^_^とても楽しく読んでいます。ジヨンの事、雰囲気イケメン！私もずっとそう思っていたので、同じだ！と思って、ついコメントしちゃいました！これからも、楽しく読ませて頂きます。 (2019年9月18日 17時) (レス) id: 6eccd5753e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：feliz | 作成日時：2018年10月15日 22時
