red 15 ページ16
『走るの…早いって…！！』
必死で走って着いた川辺。
柵にもたれ掛かって息を切らし
しんどそうなジヨン。
“そうでしょ〜！あたし、男子だったら野球選手になってた！
…いや、やっぱり医者か。”
ここ…どこかわかんないけど、人もいないし
とりあえず大丈夫よね。
“しょーがないな。待ってて。”
近くのお店で買ってきた水を渡す。
『ありがと。こんな走ったの久しぶりだよ！』
“お水で生き返った？爽やかだね。”
『…何飲んでんの？』
“7 UP！”
『ちょーだい。』
“どうぞ。”
差し出したペットボトルは無視されて
あっとゆう間にジヨンの唇があたしのに重なってた。
いつもジヨンの唇は温かいのに今日は冷たい。
冷たい水のせい？
『こんなんじゃ全然わかんない。』
“なにが？”
『味。』
今度はあたしの手からペットボトルを奪ってゴクゴク飲みだすジヨン。
なんだか…前のジヨンに戻ったみたいで
ドキドキする…。
あたしには理解できないような言動が
惹かれたきっかけだったのかも…
ぼんやり考えてジヨンを見てると
突然ぐいっと顎を持ち上げられてまた口付けられる。
！！
口の中に液体が…！！
うまく飲み込めなくてどうしていいかわかんない。
あたしの口からこぼれる7 UP。
それを指で拭いながら、ジヨンがキスを深くする。
ジヨンの冷たい口内が気持ち良くて
もっともっと、って思いがジヨンを追いかけさせる。
でも…こんなのいつものあたしじゃないと、
脳内で声がする。
それに炭酸はすぐに消えるはずなのに
口の中がまだ痺れてるような感覚がして
身を引くと
今度はジヨンが追ってくる。
逃がさない、ってジヨンの想いが伝わる。
背中に冷たい柵を感じた時
ジヨンの腕が充てられて守られてるような気になる。
うまく息が出来ないのは
ジヨンのキスのせいか
もうあたしも、気持ちが押さえられないから？
唇をつけたまま
『いつまで冷静でいられるかな？』
ジヨンに囁かれて
また器用に舌を絡められると
すぐに何も考えられなくなる。
今度こそもうダメだと思ってたら
本当に酸素が足りない…！
“ちょっ…！”
強めにジヨンの胸を押すと
やっと離れた身体。
赤い唇のジヨンが、妖艶に笑う。
『欲しそうに見てたから。飲ませてあげようって思って。』
余裕のジヨンの前でまだ息が整わない。
この人、皮膚呼吸なの？！
『俺、もう遠慮しないことにした。
俺らしくいくから。
もうすぐ、Aをおとすよ。』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 152人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
feliz(プロフ) - shinoさん» shinoさん☆わぁ今度絶対お邪魔します☆☆ありがとうございます！！ (2019年9月20日 8時) (
レス) id: 01e916ca84 (このIDを非表示/違反報告)
shino(プロフ) - felizさん» felizさんのペースでがんばって下さい^_^！私もいくつか作品書いたので、滞る気持ち分かります。笑。 (2019年9月19日 9時) (レス) id: 6eccd5753e (このIDを非表示/違反報告)
feliz(プロフ) - shinoさん» shinoさん！！コメントありがとうございます*^∇^*♪あの雰囲気が…たまらないんですが(笑)☆読み返す度、拙い文章を思い知らされますが思い入れのあるお話なので嬉しいです！最近滞り気味ですがshinoさんのおかげで復活です！また気が向かれたら読んで下さい☆ (2019年9月19日 8時) (レス) id: 01e916ca84 (このIDを非表示/違反報告)
shino(プロフ) - はじめまして^_^とても楽しく読んでいます。ジヨンの事、雰囲気イケメン！私もずっとそう思っていたので、同じだ！と思って、ついコメントしちゃいました！これからも、楽しく読ませて頂きます。 (2019年9月18日 17時) (レス) id: 6eccd5753e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：feliz | 作成日時：2018年10月15日 22時
