【d!】うちのヒロインに何か御用で？

絡むな狂犬。寄るな狂犬。 ページ26

ひとしきり律ちゃんに抱きしめられた後、律ちゃんは気を取り直して

Rt「じゃ、Aちゃん帰ろっか！」

と満面の笑みで言った。
可愛い。

Rt「あ、Aちゃん…！ごめん…、私中庭に忘れ物しちゃった…！！」

『なら取りに行こ？大事なものなんでしょ？』

Rt「うん…ごめんね。」

律ちゃんがさっきとは違い今にも泣きそうな顔で言ってきた。

『大丈夫。ほら、早く行こ！』

Rt「うん…！！」

さて、私達が今いる場所は正面玄関の真ん前。ここから中庭に行くには運動部が使っているグラウンドの前を通らなければ行けない。
この時間なら真面目に自主練してた生徒とかがチラホラ帰るだけ。あまり人が居ないらしい。
…人がいっぱい居たら律ちゃんがジロジロ見られて不快だが、人が居ないと律ちゃんを1人にする訳には行かない…！！


さて、ここで突然だが2大部活について話そうと思う。
うちの学校(高等部)は色々全国大会やらなんやらでトロフィーを沢山貰っている。
その中でもサッカー部と野球部。この2つが特段に強い。(この2つの部を2大部活と呼ぶ。)
何故今この話をしたかと言うと私が絶賛その2つの部活のエース。
コネシマとシャオロンに思いっきりホールドされているからだ。(勿論こいつらも生徒会)
だが、特に関わりは無かったはずだぞ。
何だ急に。
あと後ろの律ちゃんから凄いオーラ()を感じるから早く離れてくれ。

Rt「(何うちのAちゃんホールドしてるんですかねぇ。くそ犬共がさっさと離れろや。私達今から中庭にあるAちゃんから貰ったキーホルダー取りに行かなあかんですけどぉ？？？邪魔なんでどいて貰っていいですかねぇ？？？)」

sya「(絶対嫌やし。折角ちゃんと話せんのに退いてたまるかっての。無理。てかいい匂いする←)」

kn「(それな。← いい匂い分かる。普通に困り顔可愛いんやけど。なんなん天使なん？)」

Rt「(Aちゃんは天使だわ。何言ってんだよ。後匂い嗅ぐな狡い。←)」

こいつらは一体脳内で何を話してるんだ…！？！？

貴方に救われた　sya→←心配した

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